□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年4月28日第349号 ■ ============================================================== 被ばく元米兵へ面会するために訪米する小泉純一郎に思う ============================================================== きのう4月27日の東京新聞で知った。 小泉純一郎元首相が5月中旬に米国サンディエゴを訪問し、「トモダチ作戦」に派遣された元米軍兵士をお見舞いするという。 城南信用金庫のシンクタンクである「城南総合研究所」が4月26日に発表したという。 今回の小泉純一郎元首相の訪米の是非を判断するのは、この記事だけでは出来ない。 5月17日に現地で記者会見を開くというから、その会見模様を見て判断するしかない。 しかし、私はこの東京新聞の記事を読んで、いよいよ小泉元首相もただの凡庸な元総理に終わるのかと思わざるを得ない。 小泉純一郎元首相が反原発を掲げて東京都知事選に細川護煕元首相を担ぎ出した時以来、私は小泉元首相にエールを送り続けた。 小泉進次郎とともに親子鷹となって日本の政治を変えるために立ちあがれとまで書いた。 もしそうなら、私は過去の小泉批判のすべてを忘れて土下座して感謝するとまで書いた。 そしてそのメッセージは河合弁護士を通じて間違いなく小泉氏に伝わった。 しかし、残念ながらその期待は見事に裏切られた。 その後も、小泉氏は反原発の講演や発言は続けている。 しかし、安倍自民党政権に反旗を翻すような動きは一切見せないし、しないと自ら公言して来た。 さすがは権力の強さと、うま味を味わい尽くした小泉氏の事だけはある。 最後までうまく立ち回った首相で終わるということだ。 そう思っていたから、私はこの小泉元首相の訪米の記事を知って驚いたのだ。 いま、何のための訪米か。 何のための被ばく元米兵に対する面会なのか。 それが安倍首相の原発政策に反対するものなら、まず官邸に乗り込んで安倍政権に直言すべきだろう。 そもそもトモダチ作戦とは、福島原発事故を利用した日米同盟を売り込みの道具だったのではないのか。 被バクした元米兵が訴える相手は、東電よりも米政府ではないのか。 被バク元米兵に面会、感謝するぐらいなら、真っ先にフクイチに派遣された日本の労働者たちに面会、感謝すべきではないのか。 次々と疑問が湧いてくる。 やはり小泉純一郎も、首相を辞めて時が経てば、判断力が鈍るのだろうか。 多くの元首相と同じように、勘違いした凡庸な元首相で終わるのか。 吉原元城南信用金庫理事長は、それでも小泉訪米は意味があると思っているのだろうか。 次すべては5月17日の記者会見でわかる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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