□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年12月3日第989号 ■ ============================================================ 兼原信克内閣官房副長官が最高裁判事に就任すると書いた選択 ============================================================= 来年夏の外務省人事で斎木事務次官が交代するらしい。 いくら安倍首相のお気に入りといっても、三年以上も次官を続ければ外務省組織の人事が狂う。 だから安倍首相としても来年夏の斎木次官の後退は認めざるを得ないわけだ。 そして論功行賞としてまず間違いなく斎木次官は駐米大使になるだろう。 それが外務官僚の誰もがめざす最高のポストであるからだ。 そして、来年夏の外務省人事は、三年も斎木次官が続いたおかげで、大幅な人事の刷新が行われる。 その人事の一環として、外務省から内閣官房副長官に出向していた兼原信克が最高裁判事に天下るという驚きの人事が行われるという。 発売されたばかりの情報月刊誌「選択」12月号がそう書いているのを私は見つけた。 兼原信克はあの違憲立法である安保法成立の立役者である。 その論功行賞として最高裁判事のポストに天下るというのだ。 イラク戦争に賛成してイラクに自衛隊を送ることを、違憲と知りながら認めた、その竹内外務次官が、憲法の番人である最高裁判事に天下ったのと同様に、違憲立法の安保法案をつくり、国会審議を乗り切った陰の功労者が、やはり最高裁判事に天下る。 どこまでもフザケタ人事である。 しかし、私がここで言いたい事はその事ではない。 この人事が決して兼原にとってありがたい人事ではないということだ。 竹内の場合は外務事務次官を経た後の最高裁判事への天下りだ。 最高裁判事のポストは名誉職ではあるが、あがりの人事だ。 外務事務次官という最高のポストをへて駐米大使となるのが外務官僚の最高の人事であるとしたら、最高裁判事ポストは、外務事務次官を経た後に駐米大使になれなかった者に与えられるセカンドベストの人事である。 ところが、兼原は安保法成立にもっとも貢献した人物であるにもかかわらず、谷内のように内閣官房副長官から外務次官に昇格することなく、いきなり最高裁判事という上がりの人事に就く事になる。 当然のことながら、来年夏に外務事務次官に抜擢されるのは、安倍官邸に覚えのめでたい別の人物がなるのだ。 果たして兼原はそれを甘んじて受け入れるのか。 それとも、違憲立法を作り、成立させた張本人が最高裁判事に天下っていいのか、という世論の声に押されて、その人事案は白紙になるのか。 「選択」が報じた人事の白紙を一番望んでいるに違いない兼原が、その世論の反対の火付け役となって、我こそが外務事務次官だと画策するのだろうか。 けだし、来年夏の外務省人事の大幅な変更は、最終的にはどのようなものになるのか、蓋を開けて見るまではまだわからないと私は思っている。 一般国民にとってはどうでもいい事であるが、私にとっては極めて興味深い来年夏の外務省の大幅人事交代である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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