□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年11月14日第931号 ■ ============================================================ 見逃してはならない駐沖縄米国総領事の失言 ============================================================= またしても米国の在沖縄総領事が失言してくれた。 共同新聞が書いて東京新聞がそれをきょう11月14日の紙面で書いた。 在沖縄の米国総領事であるジョエル・エレンライクという人物が共同通信とのインタビューで問題発言をしたと。 何と言ったか。 辺野古移設問題は日米同盟を強化する在日米軍再編計画の中では小さな問題の一つ(ONE SMALL PART)に過ぎないと言ったというのだ。 追及されてあわてて釈明している。 地元住民が反対している問題そのものは小さくないが、日米関係や米国と沖縄の関係を考えれば部分的なものという趣旨だと。 失言の上塗りだ。 この発言こそ、沖縄住民いや、日本国民に対する差別意識の表れだ。 米国の軍事戦略に協力するのは当然で、日本は米国の占領下にあるという意識がこのような発言につながったのだ。 翁長知事の沖縄は、この発言を見逃してはいけない。 もはや辺野古問題は安倍政権と沖縄だけの問題ではない。 日本と米国の関係の根幹にかかわるこの国の最大の政治・外交問題である。 国論を二分する問題である。 ならば、私を含め、辺野古移設に反対する立場の者たちは、あらゆる手段を用いて勝利を勝ち取る必要がある。 それには、最も効果的な外交・政治的戦略を使うのだ。 この発言にこれ以上ない怒りの声を上げるのだ。 そして、この発言を、オバマ政権の沖縄差別、日本国民差別のあらわれだと強調し、世界に訴えるのだ。 ケネディ大使、オバマ大統領を名指しで批判するのだ。 米国の大統領選挙に影響を及ぼすまでに大きくするのだ。 間違いなく米国は辺野古移設をあきらめざるを得なくなる。 在沖縄米国総領事の発言に関する共同のスクープを転載したのは、東京新聞だけだ(下野新聞は報道していたから地方紙のいくつかは報道してるのだろう)。 いかに、この問題が日米両政府にとってやっかいな問題になり得るかの証拠である。 辺野古移設を強行しようする日本政府とその追従者たちにとって、不都合な事は騒ぎ立てないでやり過ごしてしまえということだ。 そうは問屋がおろさない。 この発言を、これ以上ない失言に発展させなけばいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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