□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年10月17日第852号 ■ ============================================================= TPP秘密交渉の害を見事に暴いた週刊実話の三橋貴明の連載 ============================================================= 週刊実話に三橋貴明という経済評論家の連載「世の中おかしなことだらけ」というのがある。 テレビで時々一緒になることがあるが気さくな人物だ。 彼の政権に対する立ち位置は必ずしもはっきりしないが、安倍政権の経済政策には批判的だ。 その三橋氏が今週の連載でTPP大筋合意のいかさまぶりと、それを報じない日本のメディアを見事にぶった切っている。 彼は今度のTPP交渉の最大のポイントは秘密交渉だったことだと喝破している。 そして、今度の大筋合意を受け、その中身がいよいよオープンにされなければいけないが、決してそうはならないだろう、今後もTPPの中身は「肝心の部分」は伏せられたまま批准手続きが進むだろうと見抜いている。 国会では議論されてもマスコミはそれを十分に報じる事なく、中身が国民に知れて、世論が「TPP反対」に流れたとしても、「すでに12カ国で大筋合意したTPPを、いまさら『批准しない』など、許されるはずがない」というレトリックがマスコミで繰り返され、最後は国会議員までも、反対だが批准するしかない、という結果になるだろうと三橋氏は書いている。 笑ってしまったのは次のくだりだ。 「・・・筆者はTPP大筋合意後に複数の経済学者、国会議員と会う機会があり、TPPについて意見を求めたのだが、全員そろって、『中身がわからないので、論評しようがない』という主旨で返して来たのが印象的だった。いまだに、国会議員ですら『中身がわからない』のがTPPなのだ・・・」と。 最後に彼はこれ以上ない皮肉を込めてこう締めくくっている。 「・・・最終的には『富裕層は生き延び、貧困層は飢えて死ぬ』社会になるわけだ。何とも心温まる、素晴らしい新世界だと思うのだが、いかがだろうか?」 安倍政権がTPP臨時国会を開かない最大の理由は、TPPで攻められる事から逃げるためだと私は思っている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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