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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

思いやり予算特別協定作りに関する日米交渉から目を離すな
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年10月12日第837号 ■   =============================================================      思いやり予算特別協定作りに関する日米交渉から目を離すな  =============================================================  私は知らなかったのだが、日米の外務・防衛当局がこの7月から思いやり予算に関する新たな特別協定づくりの交渉に乗り出したというのだ。  なぜならば2011年に結んだ現行協定の期限が来年(2016年)3月末に切れるからだ。  だから2016年度予算案を編成する今年の12月末までに、今後5年間の思いやり予算の水準についてどうしても結論を出す必要があるのだ。  その事をきょう10月12日の日経新聞の記事が教えてくれた。  私が驚いたのは、その日米交渉にける日米双方の立場の大きな開きである。  すなわち日本側は現行水準(15年度で1899億円)から減額することを提案したが、米国は3割も増額要求しているという。  とんでもない話だ。  しかし、もっととんでもないのは、減額を主張する財務省に対し、外務・防衛両省が、日米協力関係に水を差しかねないとして反対していると書かれているところだ。  とんでもない外務・防衛両省の対米従属ぶりだ。  このままでは米国は減額を認めないだろう。  米国の財政状況が許さないからだ。  そして外務・防衛官僚の言いなりになっている安倍首相は、最後は外務・防衛官僚の主張に従う事になる。  財政赤字に直面しているのは日本も同じだ。  しかし安倍首相は日本国民の犠牲よりも日米同盟強化を優先するのである。  その結果、減額さるべき思いやり予算が増額されるとすれば、これほど本末転倒な事はない。  我々は、今後5年間の思いやり予算を決める「思いやり予算特別協定」の交渉の行方から目を話してはいけない。  メディアはその交渉状況を詳しく報道して国民に知らせるべきである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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