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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

野党はTPP臨時国会を召集して安倍政権を追い込むべきだ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2015年10月7日第823号 ■   =============================================================      野党はTPP臨時国会を召集して安倍政権を追い込むべきだ  =============================================================  安保法案に反対して打倒安倍政権を叫んだ野党は、いまこそTPP臨時国会の召集を要求して、打倒安倍のモメンタムに弾みをつけるべきだ。  なぜならTPP協定は安保法案と同根である。  おまけにTPP交渉は秘密交渉だった。  安倍首相はもとより甘利担当大臣ですらその全貌をつかんでいない。  専門的知識も要る。  だから、安保法案と違って、政治的な強弁はできない。  その答弁は官僚に頼らざるを得ない。  国会で追及すれば、安倍首相や甘利大臣はボロを出すだろう。  野党は臨時国会の早期召集を求め、そこで徹底的追及すべきなのだ。  安保法案の追及も臨時国会でさらに続ければいい。  一石二鳥だ。  だから安倍政権は先送りしようとしているのだ。  何としてでも臨時国会の召集は重要である。  そう思っていたらきょう10月7日の朝日が書いた。  安倍首相はきのう10月6日の記者会見で臨時国会の見送り論を問われ、慎重に判断すると答えて先送りを示唆したと。  まさか野党はそれを許すことはないだろうな。  そう思っていたら、岡田民主党代表がやはりきのう10月6日に国会内で記者団に語ったらしい。  はやく予算員会を開くことが大事だ。閉会中の審査でも構わない、と。  とんでもない発言だ。  TPPをテーマにした臨時国会を開くことと、予算委員会の閉会中審査では、政府追及の真剣度がまるで違う。  野党第一党の民主党党首がこんな事を言っているようでは、とても安倍政権を追い込めない。  そう思っていたらきのう10月6日の読売新聞に次のような民主党議員の発言を見つけた。  民主党政権は2010年10月、当時の首相(菅直人)がTPP交渉参加を日本政府として初めて表明した事で党分裂の一因となった。だから「TPPは鬼門」であると。  何という情けない発言だ。  安保法案とまったく同じだ。  民主党はTPPでもまた党が割れているのだ。  野党第一党がこれでは安倍政権は倒せない。  安倍政権の暴走を許しているのは野党第一党の民主党である。  その民主党が中心となって再び政権交代だと言っている。  絶望的な政治状況である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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