□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年9月21日第771号 ■ ============================================================= 新党憲法9条を若者たちの手で結党させたい ============================================================== いまわれわれが目にしている動きは、戦後70年の日本の政治史の中で、はじめて目にする革命的な動きである。 しかし革命的なものと本当に革命が起きることの間には天と地の開きがある 本当の市民革命につなげるにはどうすればいいのか。 私はそれこそが新党憲法9条構想の実現であると思う。 そして、その実現は来年夏の参院選挙前の今をおいてほかにはない。 もし共産党が提案した国民連合政権が、共産党と民主党(生まれ変わった新生民主党)との間で出来れば、それは新党憲法9条構想の実現に一番近いものになる。 だから私は岡田首相に「打てば響け」とメッセージを送った。 きょうの各氏は小さく報じている。 岡田代表は秋田市で記者団に「思い切った提案で、かなり注目している」と述べ、前向きな姿勢を示したと。 近く志位委員長と会談する考えも明らかにしたと。 私はこの報道を知って、いまはそれを公開のブログには書かないが、岡田代表ではダメだと思った。 私が岡田代表に求めているのは単なる共産党と民主党の選挙協力ではない。 岡田民主党が安保法案に反対した他の弱小野党を吸収した形の新生民主党を作った上での共産党との選挙協力だ。 その前提には、当然ながら民主党が安保法案反対で一つにまとまる必要がある。 もっといえば対米自立、日米安保条約の破棄という了解が必要だ。 つまり前原、長島らに代表される日米同盟支持者らが民主党から離れ、安保政策で党内不一致が二度と起こらない民主党が前提となる。 記者会見の言葉を聞く限り、岡田代表にはその決断はできないと思わざるを得ない。 しかし、私はいまそれを、おおやけには言わない。 ひょっとしてそうなるかもしれないからだ。 その前に岡田代表を批判して、その可能性を封じるわけにはいかないからだ。 しかし、革命を起こすにはタイミングを逸してはならない。 このままいたずらに時間を空費すればモメンタムを失う。 モメンタムを失わないためには、志位、岡田会談の推移を見守るよりは、いっそのこと新党憲法9条を若者たちに実現させたほうがいいという考えが湧いてきた。 そして、そう思ったとたん、最初からそうなったほうが正しい、いや、これしかないという思いが強くなった。 もし若者たちの思いが本物なら、インターネット新党憲法9条こそ彼らのものだ。 護憲運動は、特定の組織や市民団体や、ましてや個人が統率できるものではない。 私が新党憲法9条が実現できない最大の理由はそこにあると思っている。 しかし、政治に安保法案反対の意思を反映させるには、政治的に結集しなければいけない。 憲法9条が主役ならそれはできる。 そして安保法案反対を唱えるものが無名の若者だったからこそ、あそこまで様々な人や組織や、政党までも支持したのだ。 彼ら若者たちには私利私欲はないはずだ。 功名心や名誉欲はないはずだ。 既存の政治に対するこだわりはないはずだ。 もし少しでもそのようなものがあれば何かいわんやだ。 何もないからこそ、彼らが安保法反対を唱えたことに、みなが同調したのだ。 そうであれば、彼らこそ、「安保法案を廃棄するために政権を取りに行く、安倍政権を倒す」と叫んで新党を立ち上げればいいのだ。 デモに行かなかった、はるかに大多数の声なき国民も、選挙の時は彼らに投票するだろう。 私は彼らに新党憲法9条構想は彼らのものである、代わりに立ち上げてくれとメッセージを送ろうと思っている。 反応を示さないはずはないと思うがどうだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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