□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年8月26日第695号 ■ ============================================================= 南北協議の合意急転が意味するもの ============================================================== あれほど戦争前夜のように報じられていた韓国と北朝鮮の緊張が、一転して合意した。 しかも強硬な韓国を前にして北朝鮮が譲歩したという。 核ミサイルを持っているのは北朝鮮のほうであるのに。 これを要するに北朝鮮は核ミサイルを使えないということだ。 南北間では本物の戦争は起こらないということだ。 しかし、今度の南北合意が教えてくれたもうひとつの重要なことがある。 それは中国の南北両国に対する影響力の大きさである。 韓国の朴大統領が中国の習近平主席との関係を重視していることは周知の事実だ。 習近平主席が重視する抗日戦争勝利70年の記念式典へ、米国の反対を押し切って出席することも決めた。 しかし私が注目したのは次の記事だ。 すなわち、きょう8月26日の毎日新聞が次のように書いている。 「・・・中国が国家の威信をかけて取り組む行事(抗日戦争勝利70年記念式典)を前に朝鮮半島の緊張を高めれば、北朝鮮は中国から政治的・経済的圧迫を受けるおそれがあった・・・」、と。 そして、やはりきょう8月26日の読売新聞が書いている。 「中国から北朝鮮に対し相当強い圧力がかかった」という見方が浮上したと。 ひところ金正恩の北朝鮮は中国の言うことを聞かなくなった、中国は金正恩の北朝鮮を思うようにできなくなった、などと伝えられたことがあったが、それが間違いだということだ。 極めつけはその読売新聞の記事に書かれていた次のくだりだ。 すなわち、韓国政府関係者によると、米国も中国に北朝鮮を説得するよう要請したという。 いくら米国がアジアに影響力を及ぼそうとしても、中国にはかなわない。 東アジアの和平のカギは中国が握っているのだ。 このことは、もし日本が中国や韓国と良好な関係を持てば東アジアの集団安全保障体制の構築は可能であるということを教えてくれている。 それを妨げているのは日米安保体制という名の日本の対米従属政策である。 日本は冷戦時代の考えを捨て、将来を見据えた日本の正しい対アジア政策を考える時である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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