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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

安倍首相は安倍談話で追い込まれていくことになる
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年1月31日第93号 ■   ==============================================================   安倍首相は安倍談話で追い込まれていくことになる  ==============================================================    イスラム国による邦人人質事件の成り行き次第では、日本はイスラム国との戦争に突入することになる。  そうなれば安倍政権の最大の難関は「テロとの戦い」となる。  この問題で安倍政権は手いっぱいになる。  しかし、だからといってもう一つの難関から逃げられるわけではない。  それが安倍談話だ。  安倍談話は、もっぱら安倍首相の自己責任から起きた問題であるから、こちらのほうがより深刻であり、国際的に孤立化するおそれがある。  連日、国会で安倍談話について野党が追及している。  安倍首相は曖昧な答弁を繰り返して言い逃れている。  産経新聞はこれを野党の「空振り」と書いている(1月30日産経)。  一強多弱の国会では、安倍首相は逃げ切れると思っているのだろう。  しかし、それは大きな間違いだ。  野党は安倍首相がどのような答弁を繰り返そうと、次の一点だけを壊れたレコードのように繰り返して追及すればいいのだ。  安倍首相は、どうして自らの言葉で、日本の侵略を認め、謝罪をすることが出来ないのか、と。  安倍談話の問題はこの一点に尽きる。  どのような未来志向の言葉をあれこれ並べ立てても、安倍首相みずからが自分の言葉で過去の誤りを認め、謝罪しなければ、安倍談話は村山談話からの後退であり、否定ですらある。  当然ながら、激しい国際批判の的となる。  その逆に、安倍首相が村山談話の言葉を繰り返せば、もはや中国、韓国は安倍首相を批判する理由はなくなる。  首脳会談を断る理由はなくなる。  そのうち、中国も韓国もはっきりとそう言い出してくるだろう。  安倍首相が自らの言葉で村山談話を繰り返してくれればすべてが解決すると。  簡単な話しだ。  なぜそれが出来ないのか。  そこまで言われても、安倍首相がそれを拒否し続ければ、その時こそ安倍首相は世界から孤立することになる。  安倍談話の核心は、安倍首相自らが、自らの言葉で過去の誤りを認め、謝罪するかどうかに尽きるのである。  野党はそのことだけを繰り返し安倍首相に問い続けて行けばいいだけの話だ.  村山談話をはじめ歴代の総理の談話を踏襲すると言っている安倍首相がそれを拒否することは出来ないはずだ。  このままでは安倍首相は安倍談話で自滅することになる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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