□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年1月26日第79号 ■ ============================================================== 特定秘密保護法実施の悪影響はすでにここまで現れている ============================================================== きょう発売の隔週誌プレジデント2月16日号に、「特定秘密保護法の施行によって限りなくゼロになる情報公開」、という注目すべき記事を見つけた。 その記事は、中央省庁のキャリア官僚と記者クラブの大手メディア記者との会話を中心に書かれている。 その記事の核心部分は、次の官僚の一言につきる。 すなわち、特定秘密保護法が成立した以上、何も話せなくなった。我々公務員は、法が出来た以上法を順守するしかない。下手にしゃべって罪に問われても、あなた(記者)に責任がとれるのか。いやあなた自身も罪に問われかねない、それでいいのか・・・ 私が注目したのは、そんな官僚の開き直りに、記者クラブ記者が、完全に譲歩してしまっているところだ。 ただでさえ官製情報にすがって記事を書く記者クラブの連中が、ますます御用記者になっていく。 特定秘密保護法実施の悪影響は、すでにここまで及んでいるのだ。 特定秘密の定義をどう決めるのかとか、審査委員会を作って特定秘密保護法の運用状況を監視するとか、そんな悠長な事を言っている場合ではないのだ。 事態は深刻である。 そんな記者が腹いせに漏らす言葉を取材して、記者クラブに入れない雑誌や週刊誌、タブロイド紙が書く。 今度のプレジデントの記事もそのうちの一つだ。 そういう記事の中にこそ真実がある。 それらをつなぎ合わせるだけでも、かなりの真実に迫ることができる。 それらを一人でも多くの読者に共有する為に、毎日私は書き続けている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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