□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１５年１月２５日第７４号
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　　はやくも安倍談話の正体を暴露した安倍首相の軽率発言　

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 　たったいま、ＮＨＫの日曜討論の安倍首相の発言を聞いて、驚いて、予定を変更してこれを書いてる。

　午前９時２５分前後の発言だ。

　安倍談話はどのようなものになるのかという島田敏男の質問に対してこう答えている。

　村山談話と同じものでは出す意味はないと。同じ表現にはならないと。

　この言葉にすべてがある。

　私を含めて安倍談話に注視する者たちの最大の関心は、果たして安倍首相が自らの言葉で侵略を認め、過去の誤りを謝罪するかどうかである。

　つまり「村山談話を引き継ぐ」、しかも「全体として」引き継ぐ、という一言で済ませ、あとはわけのわからない「未来志向」を長々と述べる談話になるのではないかという懸念である。

　間違いなくそれを狙っているに違いない。

　そう思っていたら、はやくも安倍首相自らが、自分の言葉でそう白状したのだ。

　あまりにも軽率な発言だ。

　島田も驚いたと見えて、公明党の山口代表に聞いていた。

　これまでより一歩踏み込んであんなことを言ったが大丈夫かと。

　これで８月１５日を待たなくても、いや、これから作られる有識者の提言を待つまでもなく、安倍談話はもう出来上がっていることがバレた。

　議論を呼ぶ最悪の形の安倍談話が出されることになる。

　これでは中国・韓国が反発する。

　中国や韓国が反発すれば米国は認めない。

　そんな談話なら、いっそ何も出さないほうがはるかにましだ。

　これまでの内閣の方針を踏襲するとだけ言ってとぼけたほうがまだ批判されない。

　どこまで行っても馬鹿な安倍首相だ。

　何かにつけてそうだ。

　ない知恵を絞って苦労してつくったものが、ものの見事に裏目に出る。

　壮大なエネルギーの無駄だ。

　空回り首相である（了）

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