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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

滋賀県知事選の勝利を安倍政権の打倒に結集できない今の日本
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年7月15日第489号 ■   ==============================================================  滋賀県知事選の勝利を安倍政権の打倒に結集できない今の日本  ============================================================  滋賀県知事選挙の自民党候補の敗北は、原発再稼働や集団的自衛権行使容認を強行する安倍政権に対する反発だったとメディアは書いている。  私もそうだと思う。  本来ならばこの動きが、うねりを立てて安倍政権打倒の流れに向かわなくてはいけない。  しかし、一夜明けてまったくそのような感じがしない。  なぜか。  私はそこに、いまの日本の政治の限界を見る。  それは一言でいえば、民意を一本化して代弁する政治が今の日本に存在しないということだ。  たとえば原発だ。  これは小泉純一郎という格好の人物が現れたにも拘わらず、それに一本化できず、本人もみずから政治の前面に立つことを明確にしないまま、いたずらに日が過ぎていく。  安全保障政策についてはもっと不毛だ。  昨日の国会審議を聞いていても、集団的自衛権行使容認に正面から反対する政党は共産党ぐらであり、共産党はおよそ国民の意志を一本化する気も能力もない。  これでは安倍政権がどんなに間違った方向に向かってもそれを止められない。  いま安倍自公政権を倒せなければ、これから先はもっと倒せないということだ。  危機意識を抱いた安倍自公政権はこれから猛烈な勢いで巻き返しに出るだろう。  官僚、メディア、財界がこぞって安倍自公政権維持に動くだろう。  それに対抗するには、既存の政治における脱原発、護憲勢力の離合集散では無力なのだ。  このことは、これまでの政治の動きで分かりきっているのに、既存の政治や政治家ではそれが克服できない。  国民の怒りと熱意をそのまま代弁するあらたな動きが出てこなければいけないのだ。  どうすればいいのか。  私なりに考え、動いてはいる。  しかしその影響力はあまりにも小さい。  本当はもっと影響力のある人物が出てきて、安倍自公政権に対抗するあらたな日本づくりの先頭に立たなければいけないのだ。  果たしてそのような人物がでてくるのか。  そのような人物を世に送り出して新たな政治を作りだす仕掛け人がでてくるのか。  少なくとも今のままでは安倍自公政権はそう簡単には崩れそうもない。  どんなにデタラメで、行き詰まっていても、このままでは、全てが既成事実化してこの国の方向が決まってしまう。  日本は戦後最大の正念場に差し掛かっていると思う(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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