□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年7月12日第485号 ■ ============================================================== 「すべての元凶は『日米同盟』にあり」とまで書いた孫崎享氏 ============================================================ 孫崎享氏と私は、しょっちゅう連絡を取り合っているというほどの仲ではないが、お互いに肝胆相照らす仲である。 彼が鳩山由紀夫元首相を評価し、先の東京都知事選で宇都宮候補を支持した事は、私と大きく異なるところだが、そしてその違いは大きく、私のほうが正しいと私は思っているが、その違いを克服して余りある二人の仲である。 その孫崎氏が、きのう発売の週刊金曜日に「すべての元凶は『日米同盟』にある」という見出しの寄稿を寄せていた。 それを見て思わず私は笑ってしまった。 私でさえもここまでの表現は使わなかったと思う。 もはや私の出る幕はないと思うほどの過激さだ。 しかし、その寄稿の中でさらに驚くべき個所を見つけた。 それは、今度の安倍首相の集団的自衛権行使容認に向けた動きをお膳立てしたのが外務省だという風評に対し次のように一蹴しているところだ。 「・・・閣議決定に至る一連の動きが外務省の主導によるものだという報道がありますが、省の出身者として言わせてもらえば、明らかに買いかぶりでしょう(笑)。彼らに何か考えがあってやっているというよりは、米国の意図を汲み、言われた事を忠実に実行しているだけです。つまり集団的自衛権の行使とは米国の意図に基づいているのであって、外務省はメッセンジャー役にしかすぎません・・・」 これこそが私が繰り返し言ってきたことだ。 外務省を知っている者しか語れない言葉だ。 孫崎氏は私と違って、いまや週刊金曜日に佐藤優と並んで登場し、朝日新聞や田原総一朗にも重用されるメディア人だ。 その孫崎氏がすべての元凶は日米同盟だとまで言うようになる世の中になった。 外務省批判をここまで行う者がメディアで活躍できる世の中になった。 心強い限りだ。 第二、第三の孫崎氏が若い外務官僚から出てくるようになれば、その時こそ私の役目が終わる時である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)