□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年7月8日第475号 ■ ============================================================== 安倍政権に迎合する最高裁の沖縄密約不開示確定は許せない ============================================================ きょうの報道で一番腹立たしい思いで読んだのが、西山太吉さんが求めていた沖縄密約開示請求訴訟を最高裁が原告敗訴にすることが確定した、という報道である。 各紙が一斉に報じているところを見ると最高裁がみずから流したに違いない。 その報道ぶりがまた腹立たしい。 判決は7月14日に言い渡されるというのに、すでに7日の時点で原告の敗訴が確定したと報道される。 その根拠として、判決を見直す際に必要な弁論が一度も開かれないまま14日を迎えるからだという。 はじめから高裁の判決を見直す気など最高裁にはなかったということだ。 沖縄密約は民主党政権によってその存在が認められた。 それに基づいて2010年の4月の東京地裁の判決では国に情報開示を命じた。 しかし、2011年9月の東京高裁は、密約の存在は認めたものの、「秘密裏に廃棄された可能性がある」として不開示は妥当と、第一審判決を取り消した。 その高裁の判決をそのまま追認した最高裁は、はじめから見直しする気がなかったということだ。 ふざけた話だ。 廃棄した者を見つけだして処罰するのが筋であるのに、それをしようともせず、「ない物はない」と情報開示要求を拒否する。 おまけに特定秘密保護法案が年内にも施行されるので、今後はますます密約の解明が困難になる。 これは明らかに安倍政権に迎合した最高裁の動きだ。 私の念頭に浮かんだのは、この沖縄密約不開示確定の最高裁判決が、砂川判決の再審査請求訴訟に与える悪影響だ。 このままでは間違いなく最高裁は砂川判決の見直しを行わない。 しかし、砂川判決はもはや最高裁が憲法9条を無視して米国に主権をゆだねた違憲判決という史実が明らかになった。 米国の極秘資料でそれが証明された。 だから我々の戦いは違憲で売国的な砂川最高裁判決を無効にすることだ。 そしてその戦いは、まともな裁判が行われれば勝てる。 無効を勝ち取る事は可能である。 田中耕太郎最高裁長官の砂川判決関連資料の情報公開を求め、砂川最高裁判決の無効を勝ち取り、最高裁の憲法反を追及する。 これができれば沖縄密約の情報開示も可能になってくる。 何としてでも砂川判決の再審査訴訟は勝たなければいけないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)