□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年7月4日462号 ■ ============================================================== 米国に嫌われた事を週刊誌で告白して嘆く飯島勲の軽率さ ============================================================== どうでもいい事だが、個人的に極めて興味深い記事を見つけたので紹介する。 発売中の週刊文春7月10日号で、小泉首相の元政策秘書だった飯島勲氏が自らの連載コラム「激辛インテリジェンス」で嘆いている。 7月4日の米国独立記念日に行われる米国大使館主催のナショナルデー・レセプションに今年は招待状が届かなかった、と。 小泉首相の秘書官をやって以来ここ10年必ず招待状が届いていたのに、安倍内閣の参与である自分に招待状が来ないとは、ケネディ大使に嫌われたものだ、と嘆いている。 これには三つの観点から笑ってしまった。 一つには、飯島氏がいみじくも認めるように、彼は米国大使館から今年は招待に値しないと判断された事だ。 私も海外の日本大使館でナショナルデー・レセプションを何度も主催してきたが、誰を招待リストに含めるかは十分な検討を加えて決められる重要な政策判断だ。 飯島氏は招待に値しないと判断されたのだ。 ケネディ大使自らの判断とは思わないが、米国大使館はそう判断した。 ひょっとしたたら、この週刊文春の記事を読んで、今晩のレセプションに呼ばれようになったかもしれないが、そして飯島氏はそれを狙ってこの記事を書いたのかもしれないが、少なくとも招待リストに入れるほどの重要性のある人物とは米国大使館は飯島氏を考えていなかったということだ。 二つには、飯島勲という人物が、米国にどう思われているかを気にする、対米従属の俗物であるということだ。 招待されることを当然視し、その為に7月4日を空けておいて楽しみにしていたのに、招待されなくてショックだった、残念だったと嘆いている。 驚くばかりの米国かぶれだ。 極めつけは、その事を週刊誌上で公開する恥知らず加減である。 これを要するに飯島勲という人物は、驚くべき軽率で、バカ正直な男ということだ。 こんな人物が安倍内閣の参与としてやりたい放題、言いたい放題というのだから、安倍内閣の質の低さは推して知るべしである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)