□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年6月23日第430号 ■ ============================================================== 11年前の米国のイラク攻撃を正しく検証できない日本のメディア ============================================================== 現下のイラク情勢は、やはり私にとっては極めて重要なテーマであるので、もうひとつだけ、最近のメディアで私が注目した事を書きとどめたい。 6月21日の日経新聞が英国ファイナンシャル・タイムズ紙の20日付の社説を翻訳して紹介していた。 そこには、「イラクの混乱は誰に責任があるか」について、次のようなファイナンシャル・タイムズ紙の社説の文章があった。 「・・・とっさに思いつくのは、2003年の米主導のイラク侵攻が主な原因になったという考えだ。イラク侵攻を主導した当事者は反論している。チェイニー前米副大統領はオバマ米大統領がイラクを見捨てたと指摘。ブレア元英国首相は「『我我が』この状況を引き起こしたという考えから解放されなくてはならない」と主張した。「03年組」のこうした努力は見苦しく、愚かだ。米主導の侵攻は、フセイン政権を終わらせたが、(イラクという)国の大半も破壊した・・・彼らは10年前のイラクでの失策がいまも尾を引いていることを理解できていない。そのせいで米英市民は、どんなに正当であっても、海外での軍事介入に意欲を示さないのだ・・・」 見事な社説であり、見事な11年前のイラク侵攻の検証である。 そして、それはまさしく、イラクの現状に対する分析と米英市民の良識を反映したものとなっている。 日本の大手メディアの中で一つでもこのような社説を掲げるメディアがあったなら、日本の政治状況も少しは変わっていただろう。 日本政府が11年前のイラク侵攻を検証しようとしないことはわかる。 しかし、今でもそれを検証しようとしないこの国のメディアこそ、日本をだめにしている。 非難さるべきはこの国の大手メディアである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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