□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年6月17日第404号 ■ ============================================================== 根本的に間違っている日本のイラク情勢報道 ============================================================== イラク情勢を伝える日本のメディアは根本的に、二つの大きな点で間違っている。 その一つはイラク政権と反政権という対立構造で見ているところだ。 だから、「イラク政権が反転攻勢」、「米国が空母をペルシャ湾へ」などという、通常の戦争のような見出しになる。 しかし、これは戦争ではない。 米国と、米国の言う「テロ」との、仁義なき、戦いだ。 いくらマリキ政権や米国が無人機爆撃や膨大な軍事力を使って反政府武装組織を皆殺しにしても、自爆テロは一層激しくなる。 そしていつまでたってもイラクは不安定のままだ。 もうひとつは、これがイラクにとどまらないところだ。 イラク情勢を伝える記事の紙面に、それと並んで次のような記事が掲載されていたのが象徴的だ。 すなわち、アフガン大統領選挙でタリバンによる爆弾テロが最近だけでも約500件起きたと。 イスラエルによるパレスチナ入植地で、イスラエル人3名が行方不明になり、イスラエルのネタニヤフ首相は、責任はアッバスパレスチナ自治政府議長にあると主張したと。 もちろんイラク情勢とシリア情勢は、今後は一体となって進んでいくだろう。 最大の矛盾は、米国とイラン(シーア派)が、アルカイダ(スンニ派)と戦うために共闘するなどと報道されている点だ。 イランの子分であるレバノンのヒズボラは、米国のもっとも危険な反米テロであるにも関わらず、である。 イラク情勢は中東全体を巻き込んで、混迷していく。 今に、エジプト、トルコにまで波及するだろう。 もちろん、本丸はパレスチナである。 中東は誰も手が出せなくなった。 米国の11年前のイラク攻撃の、これが行き着く先だったという事だ。 日本のメディアは誰もその事を書かないままだ。 おそろしくて何も言えないのだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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