□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年6月3日第383号 ■ ============================================================== 中国軍副参謀長のヘーゲル、安倍非難に狼狽える日本の大手メディア ============================================================== 中国軍副参謀長(さきの配信では中国軍代理と書いたが副参謀長)のヘーゲル、安倍非難は、さすがに日本の大手メディアも衝撃をもって受け止めたらしく、一夜あけて昨日6月2日のテレビや朝刊がいっせいに報じている。 この中国が仕掛けた(正確にいえば安倍が軽率に仕掛けて、オバマがそれに軽率に協力したことに対する強烈なカウンターパンチであったのだが)、近年まれにみる壮大な外交戦については、今後当分の間、米中の駆け引きが続けられ、久しぶりに興奮を覚える私だが、本件は、最後にこの配信を付け加えて、とりあえず、終わりにしたい。 結論からいえば、安倍官邸と外務官僚は腰を抜かして(下品だがより的確に言えば小便を漏らして)震え上がったに違いないが、安倍官邸と外務官僚と一心同体でやってきたこの国の大手メディアもまた、それ以上に慌てているのだ。 読売や産経がことさら無視するのはわかる。 しかし、朝日や毎日や東京までもが、この中国軍副参謀長の発言を批判的に書いていることは、いかにこの国のメディアが、安倍の真の批判者ではなく、また、外交というものを理解していないかだ。 そして外交のつたなさが日本をますます不利な状況に追い込んでいるか、わかっていないということだ。 その事と、中国が横暴(私もそう思うが)であることとはまったく別だ。 王冠中副参謀長は、へーゲル、安倍を非難する演説を始めるまえに、予定した原稿を離れて、米国や日本の中国非難を聞いて 話さざるを得なかったことを、わざわざ前置きした。 こういうところが外交戦の戦い方というものだ。 呂律のもつれる安倍が早口で側近の書いた原稿を読み上げ、成功したと持ち上げられているのでは勝負にならない。 二点目は今度の会議の全体としての評価である。 日本のメディアは、シンガポール会議では、中国の横暴に対する批判が一般的だなどという印象論を読者に与えているが、あの産経新聞でさえ(6月2日)アセアンの多くは中国と波風を立てたくなかった、安倍首相の平和への貢献が具体的に何を意味し、その実行力があるのか、期待と不安が入り交じっていたと、書かざるをえなかった。 そして、三番目に、各紙とも、誰もがもっとも知りたいヘーゲル(米国)の反応について何も触れていない。 日本の大手メディアもまた脳死状態ということだ。(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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