□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年4月16日第318号 ■ ========================================================= スノーデン報道にピュリツァー賞を与えたコロンビア大学 ======================================================== 米コロンビア大学がスノーデン容疑者が告発した情報を報じた英紙ガーディアンと米紙ワシントン・ポストにピュリツァー賞を与えたと報じられた。 日本では真似の出来ない快挙だ。 国家の不利益よりも真実を知る権利を優先した民主主義がまだ米国には残っているということだ。 国家機密を暴露したスノーデン氏は米国政府にとって許しがたい反逆者、犯罪者だ。 指名手配中の人物である。 そのスノーデン氏が漏らした情報を、国家の不利益にも拘わらず報道し、国家の圧力にも負けずに最後まで報道し続けた英紙ガーディアンと米紙ワシントン・ポスト。 日本のメディアではまずお目にかかれない新聞社だ。 それよりも驚いたのは、そのガーディアンとワシントン・ポストに優れた報道に贈られるピュリツァー賞を与えたコロンビア大学の英断だ。 国家権力の不利益と反発よりも、報道自由を守る事を堂々と優先させた。 日本の大学ではまずありえないことだ。 このニュースを知って語ったとされる逃亡中のスノーデン容疑者の次の言葉が印象的だ。 「(受賞は)市民が政府に対して(一定の)役割を持っていると信じるすべての人々を擁護するものだ」 「(報道機関の熱意と献身がなければ)私の努力も無駄になっていただろう」 米国は多くの悪事を重ねる国だ。 しかしこのように民主主義がしっかり根付いている国でもある。 いまの日本には、ワシントン・ポストもコロンビア大学もスノーデン氏も見つけることはむつかしい(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加