□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年4月9日第301号 ■ ========================================================= 「王様は裸だ」と書いたイアン・ブルマ ======================================================== 日本の事情に詳しい外国の識者の一人にイアン・ブルマという米国バード大学教授がいる。 そのブルマ氏が週刊東洋経済4月12日号の自らの連載コラムで、安倍首相の言動がアジアで日本を孤立させていると厳しく批判している。 そのコラムの最後の文章は次のごとくだ。 「・・・日本の首相は危険なゲームをしている。首相はアジアの友好国を動揺させ、米国を困惑させ、良くない対中関係をさらに悪化させている。首相はまったくの国内的理由で自分自身と自国をさらなる孤立に追いやっている。中国の支配力が増大していく地域において、首相にはアジアの友人がいなくなりかねない。首相は戦後秩序の修正を目指しているが、日本がアジアから孤立すれば、彼ら(首相ら)が戦後秩序に責任があると見る戦勝国・米国にさらに依存することになるだろう」 これは誰もが抱く安倍首相批判である。 それにも拘わらず日本の識者でこのような安倍批判を行う有識者はいない。 そのような有識者の批判を掲載するメディアはない。 そんな閉塞したこの国にあってブルマ氏は「王様は裸だ」と言ったのである。 それにしても私が注目したのはブレマ氏の最後の言及部分だ。 すなわち米国によって作られた戦後秩序の修正をめざしている安倍首相が、アジアから孤立する結果、米国にますます依存せざるを得なくなるだろうとする指摘だ。 これこそが白井聡氏の言う永続敗戦論である。 日本を取り戻すと繰り返す安倍首相に対するこれ以上ない批判である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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