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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

Jリーグ浦和レッズ処分の厳しさが意味するもの
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年3月16日第238号 ■     =========================================================      Jリーグ浦和レッズ処分の厳しさが意味するもの      =========================================================  Jリーグ浦和レッズのサポーターの一部が「日本人以外、お断り」という英文の垂れ幕を掲げたことにつき処分が下された。  ただでさえ若者の右翼化が進んでいる中だ。  韓国人排斥とも取れるような軽率な行為について処分が下されるのは当然だ。  しかし私はかくも迅速に、厳しすぎるとも思える処分が下された事に注目している。  私が注目したのは読売や産経までもがその処分を評価する社説を掲げたことだ。  すなわち3月15日の読売は「愚行を放置した責任は重い」と題して、浦和レッズは垂れ幕を確認しながら試合終了まで放置したことを厳しく批判している。  「1993年にスタートしたJリーグの歴史における大きな汚点だ」とまで書いている。  3月15日の産経もまた「無観客試合の意味は大きい」と題して、問題の試合から6日目に取られた迅速かつ厳しい処分を支持する。差別を許さないという、当たり前の事を再確認する好機としたい、と書いている。  この厳しい対応と、それに対して厳しい処分を受けた側やサポーターの間に、一切の反論がみられなかったところに私は注目した。  おりから在日韓国人らによるヘイトスピーチが問題になり、それを厳しく取り締まらなければ安倍政権は誤解されるおそれが出て来た。  アンネの日記毀損事件でも、これを放置しては安倍政権にマイナスだとばかりに厳しく取り上げられている。  今度の横断幕事件に下された厳しい処罰と、それに賛同するメディアを見ていると、どうやら安倍政権は大きく舵を切ったのではないか。  過激な右翼的言動が国民の間に広がることは自らの政権にとっても好ましくないと。  おりから安倍首相は河野談話見直し否定で舵を切った。  それに裏切られたとネトウヨが騒ぎ出す前に抑えつけて置こうという事ではないのか。  ネトウヨに安倍批判を絶対にさせないと。  浦和レッズ処分はそうはさせないという一罰百戒の意味があるのではないか。  政府がその気になれば、左翼はもとより右翼でも黙らせることができるのである。  権力にとっては、ネトウヨごときは、都合のいいときは泳がせておいて、都合が悪くなればあっという間に黙らせることができる存在なのだ。  そしてネトウヨはあっさり権力に屈する。  それはそれで極めて深刻な事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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