□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年3月7日第217号 ■ ========================================================= 的を射た鎌田慧氏の東京都知事選の総括 ========================================================= 送られて来た月刊「マスコミ市民」の最新号(3月号)に東京都知事選の総括に関する特集記事があった。 その中の寄稿者の一人であるルポライター鎌田慧氏の総括が私の思いを代弁してくれた。 その中でも次の二点が特に重要である。 一つは原発再稼働を急ぐ日本と戦争に進む日本は同根であるという認識の重要性である。 その二つに向かって突き進む安倍政権は日本の危機であるという認識である。 すなわち東京都知事選は安倍政権の暴走に歯止めをかける「天下分け目」の戦いであったという認識が決定的に重要であったのだ。。 この危機意識が都民に欠如していた。 都民に訴えられなかった。 候補者の一本化が不調に終わった。 安倍政権が危機感を持って細川・小泉連合の動きを封じた。 メディアがそれに加担した。 その結果舛添候補が当選し、安堵した安倍首相が一気にこの二つに突き進むようになった。 これこそがいまわれわれが目にしていることだ。 そしてもう一つの鎌田氏の指摘こそ、まさしく私の思いを述べている。 すなわち鎌田氏は次のように書いている。 「・・・私たちがいくら原発反対を訴えても、今までずっと30年以上も反対運動をしてきたのですから、新鮮味はありません。しかし、保守の中から原発問問題をまったく違う言い方で訴える人があらわれたのです。それが今度の選挙で原発と戦争に対して穏健な保守派の人たちが果たした役割であり、功績だったと思います・・・」 これは福島で原発賠償訴訟などを熱心に主導している河合弘之弁護士が言っていることと同じだ。 私の言う支配者側から良識ある者が出てこないと世の中は変えられないという考えと同じだ。 それは言い換えれば官僚支配と正面から戦える勢力ということである。 官僚に従わざるを得ないと思わせるような勢力である。 いまはまだ見えてこない。 しかし安倍政権の行き詰まりとともにそういう勢力が出てくるだろう。 出てこなければいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)