□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　　天木直人のメールマガジン２０１４年３月３日第２０８号
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　　　私の日々の思いを代弁してくれた見知らぬ読者からの投稿
　 
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　きょう３月３日の朝日新聞に「報われぬ国」という特集記事があった。

　そこに書かれていたことは、払いたくても収入が少なくて保険料が払えない国民が増えているという日本の実情である。

　さらに深刻なのは通算２５年以上年金保険料を払わないと高齢者になって年金を受け取れないにも関わらず、年収２００万円未満の半分近くの世帯が年金を滞納している現状が書かれていたことだ。

　このような国がまともな国なのか。

　国を担う政治家や官僚は国民に対して責任を果たしているというのか。

　そう思いながら、私はもっぱら安倍外交批判について書き続けている。

　私が自信を持って書けるのはそのことだからだ。

　今の私にはそれしかできない事がむなしいと思いながら、書くのが馬鹿らしいと思えるようになる時まで書こうと思って書いて来た。

　そしてその時はそうほど遠くないだろうと思い始めた矢先に、次のようなメールを見知らぬ読者からいただいた。

　はじめて読ませていただきました。改めて、今、私たちの国のおかれている「危うさ」を再度確認しました。放射能汚染にさらされている場所がある国土を美しい国といえるでしょうか。さまざまな利権がありつつも、国民皆保険がくずされてしまい、貧しい人が貧しさの中病院にいけない国は誇りある日本といえるのでしょうか。立憲主義国家としての日本を取り戻す必要性を感じる中で、アメリカや韓国や中国といった外的な要因でしか安倍首相を退陣に追い込めないのかと思うとやるせなさを感じます。 放射能汚染されれば出て行ける人、国民皆保険でなくても保険に加入できる人、戦争には絶対にいかない人が、この国の中心にいて、「下々」のことは知らないという人、自分さえよければいいという人があまりにも多くなっている気がしてなりません。特に、私と同じ世代の３０－４０ぐらいの人々が・・・　書かれている内容はそのとおりだと思うことばかり。これからも、情報発信と、臆することなく、日本のおかれている状況をグローバルな視点で読み解いてください。

「外的な要因でしか安倍首相を退陣に追い込めないのかとやるせなさを感じます」

　この読者の思いは私の思いだ。

　しかし安倍首相の誤りを正すべき立場にある政治家や官僚やメディアがその役割を果た
せない中で、いまや外的要因こそ安倍首相の暴走に対する最強の抑止力かもしれないと思っている。
　
　同じような思いの読者が若い世代にもいることを知って勇気づけられた。

　このような読者がいる限り、もうしばらく書き続けていこうと思う（了）

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