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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

真犯人が特定されないような気がするユダヤ本毀損事件
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年2月28日第199号 ■     =========================================================    真犯人が特定されないような気がするユダヤ本毀損事件     =========================================================  「アンネの日記」の図書毀損事件が発覚した直後の2月23日のメルマガ184号で私は書いた。  間違った反ユダヤ主義ほど有害なものはないと。  私がここで有害と書いたのは、このような軽率な反ユダヤ主義が、過剰に批判されるために、正しいイスラエル批判が出来なくなるという意味である。  しかし、そのような私の懸念とはまったく別の意味で、今度の事件を懸念の思いで見ているのが安倍首相だろう。  なぜか。それは今度の事件の背景には社会の右翼化があるという声が出始めたからだ。  たとえばきょう2月28日の朝日新聞紙上で高千穂大学の五野井郁夫准教授が書いている。  安倍首相の靖国参拝が一定の支持を集めるような社会の右翼化が背景にあるのではないかと。  歴史や領土の問題で中国や韓国に日本が貶められたと感じ、戦後の歴史観を否定しようとする人もいる、「ユダヤ人虐殺がウソなら南京事件や慰安婦問題だって全否定でき、日本は悪くないと主張できる」というゆがんだ発想かもしれない、と。  もし犯人が特定され、その犯人が安倍首相を支持する右翼であることが明白になれば、またしても安倍首相は窮地に追い込まれることになる。  きょう2月28日の毎日新聞で論説委員の布施広氏がこう書いている。  「犯人は日本人なのか、組織的な犯行なのかどうかも不明だが、根の深い事件ではないよう祈りたい」と。  これは安倍政権の祈りでもあるに違いない。  私は真犯人の解明はなされない事になるのではないかと思っている。  その時こそ、真犯人は右翼の反ユダヤ主義者であったということである。  安倍政権として最も都合の悪い「特定秘密」事項である。  隠さなければいけないのである。  ひょっとしてこの事件は安倍たたきのどこかの国がイスラエルと結託して引き起こした事件ではないのか。  だったらなおさら真犯人は出てこない。  そういう陰謀論さえ出かねない事件である。  それほどタイミングの悪い事件であることは間違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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