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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「アングレーブ国際漫画祭」の報道記事から学んだこと
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年2月24日第187号 ■     =========================================================    「アングレーブ国際漫画祭」の報道記事から学んだこと     =========================================================  そのアングレーブ国際漫画祭であるが、それを報じる当時の報道記事の中で私が学んだ事がひとつある。  それは2月12日の毎日新聞の連載「正しさとは何か 韓国社会の法意識」その七にある次のくだりだ。  「・・・韓国政府は、元慰安婦を会場に呼ぶことや、パリでの記者会見も計画したが、直前に取りやめた。韓国側の動きにきづいた組織委が『漫画以外のことは控えてほしい』と注文をつけた結果で、組織委はこれ(韓国側がその注文を聞き入れて止めたこと)を評価したようだ・・・」  やはり韓国側の反日工作は第三者の目から見ても行き過ぎと映ったということだ。  しかし、私が注目したのはその後に続く次のくだりである。  漫画祭に政治を持ち込むことに迷惑顔の仏主催者が、それでも韓国側の展示を認め、その一方でなぜ日本の右翼団体の展示は一切認めなかったのか。  その答えが見事に述べられている。  「・・・一方、日本側展示が拒否された背景には、過去にあった『非人道的行為』の否定を禁じる仏国内法の存在がある。フランスでは1970年以降、ナチスドイツによるユダヤ人虐殺を疑問視する主張が台頭したことを契機に、歴史認識に関する法律が相次いで制定された。フィネ氏(漫画祭組織委のアジア担当者)は、日本の展示に用意された横断幕のメッセージが歴史的事実に対する『否定主義』の性格を持っていたと指摘し、『フランスでは否定主義は刑事訴追の対象だ』と語った・・・」  なるほど、これでは仏主催者側が日本の団体の展示を認められなかったはずだ。  ドイツが否定主義を法律で禁じている事は知っていた。  この毎日新聞の記事でフランスもまたそうであることを知った。  ところが日本では否定主義はまかり取っている。  安倍首相自身が否定主義を口にして喝采を浴びている。  そういえば菅官房長官もあの時、日本の政治団体の行動を擁護するかのごとき発言をしていた。  安倍政権の日本が国際的に孤立するゆえんである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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