□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年2月22日第181号 ■ ========================================================= 終わらない安倍首相の外遊とそれを許す野党 ========================================================= 2月20日の各紙が書いていた。 安倍首相は3月24,25日の両日にオランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットに出席することが19日にわかったと。 果たしてその核サミットまでに中国や韓国との関係が少しは改善されているのだろうか。 米国の信頼を取り戻しているのだろうか。 何よりも歴史認識について国際社会の懸念を払しょくできているだろうか。 さもなければ、いくら安倍首相が外遊しても、日韓、日中の首脳街談が出来たかどうかばかりが報道される。 安倍首相に対してその歴史認識ばかりが質問される。 しかも核サミットだ。 安倍首相は東京電力福島第一原発事故後の安全対策を訴えるつもりらしいが(2月20日産経)藪蛇になるだろう。 汚染水対策は大丈夫かと聞かれて恥をかくことになる。 日本にとってメリットのない安倍首相の核サミット出席となるだろう。 しかし、私がこの安倍首相の核サミット出席の報道の中で注目したのはその事ではない。 安倍首相の核サミット出席を報じる2月20日の産経新聞はこう書いていた。 「・・・自民党国対幹部は19日の党会合で、核サミットへの首相の強い出席意向を踏まえ、今月中に予算案の衆院通過を図り、出席への環境を整えるように指示。自民党は野党が集中審議などを求めて予算審議の日程が若干ずれ込んでも外遊が可能となるよう日程調整に入った・・・」 これを読んで私は思わず笑ってしまった。 私はかつて「地球儀外交」にいそしむ安倍首相を揶揄してこう書いた。 多忙な国会日程の合間をぬって外遊するならまだ許せるが、多忙な外遊に合わせて片手間に国会審議に出ているようなものだと。 この産経の記事はまさしくそれを証明している。 集中審議すべき事は山ほどあるというのに、こんな外遊を許す野党の国対委員たちは何をやっているんだという事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)