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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

安倍政権に代わる受け皿が見当たらない日本の政治状況
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年2月20日第174号 ■     =========================================================    安倍政権に代わる受け皿が見当たらない日本の政治状況     =========================================================  さきのメルマガで、米国との軍事協力をつなぎ役として日米同盟を最優先にするいわゆる親米保守こそ、この国の岩盤のように固い支配体制であると書いた。  そう書いた以上、このメルマガを書いて三部作として完結したい。  私が東京都知事選で細川・小泉連合を支持したのはもちろん安倍政権を一刻も早く退陣させるためだ。  しかし、たとえ安倍政権を倒すことが出来ても、その後の政権がどう考えても私の目指す政権になりそうもないという大問題があった。  そしてその事はそのまま細川・小泉連合の今後の動きにこよなく関連してくる大きなテーマである。  それはまた細川・小泉連合が今後苦しまなければならないテーマでもある。  私は安倍政権では日本は危ういと叫んで立ち上がった細川元首相や、その細川氏を脱原発一本で応援した小泉元首相の動きは本物であると今でも思っている。  しかし東京都知事選後の細川・小泉連合の動きが鈍い。  なぜか。  その最大の理由は、その動きの中心になる若い世代の人物が見当たらないからだ。  何よりも次の地方選挙で勝てる候補者が見当たらないからだ。  さすがに細川元首相も小泉元首相も、自分たちがもう一度選挙に出て打倒安倍政惟を実現しようとは思っていないだろう。  衆目の一致する若い人物を押し立てて戦うつもりなのだ。  それは小沢一郎も同じである。  そして最近はそういう人物の名前がメディアに出るようになった。  たとえば朝日新聞が脱原発に関する小泉元首相の意中の人物は河野太郎であると書き出し、小泉進次郎と河野太郎は仲がいいとなどと書いている。  発売中の週刊文春最新号(2月27日号)は細野豪志と小泉進次郎の橋渡しを鳩山内閣で官房副長官を務めた松井孝治が取り持っているなどと書いている。  そのほかにも様々な人物が自薦、他薦で細川・小泉連合の看板として取りざたされるだろう。  その動きは政界再編の動きと相まって今後加速していくだろう。  しかし、小泉進次郎を除いてはいずれも弱い。  安倍自民党を倒すには至らない。  問題は小泉進次郎が、いつ、どういう形で自民党を割るかだ。  その時どういう保守政党、政治家がどちらにつくかだ。  そしてどちらの親米保守が、より平和的に対米自立を目指すかだであり、中国、韓国と親和性を持つかだ。  沖縄の苦しみを共有し、沖縄を米軍基地から解放すべく米国と交渉するかだ。  果たして小泉進次郎がこれまでの親米保守からどこまで脱却できるかだ。  対米従属を一気に変えなくてもいいから、これまでの自民党政権より少しはましな親米保守政権が出来れば、私はそれと共存する。  そこからすべてが出発する。  果たして細川・小泉連合はそこに気づくだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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