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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

残るは官僚たちのつじつま合わせだけになったTPP交渉
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年2月18日第165号 ■     =========================================================      残るは官僚たちのつじつま合わせだけになったTPP交渉      =========================================================  予想通りの甘利TPP担当大臣の訪米だった。  甘利TPP担当大臣は17日の記者会見で次のように語ったと各紙が一斉に報じている。  1日米事務レベル協議で「カードをお互いに切る事になるだろう」と。  機中泊までしてフロマン代表と会ってきたのに、再び官僚同士の協議に差し戻して「カードを切り合う」という。  こんなバカなことはない。  しかも米国はフロマン代表が全権を握っているのだ。  その一方で甘利大臣はこうも言っている。  「586品目を一品残らず守るのはむつかしい」と(3月18日朝日)  これを要するに甘利大臣はフロマン代表に対して譲歩してきたのだ。  それをごまかすために官僚同士の話し合いで、玉虫色の合意文章をつくろうと合意してきたのだ。  北方領土問題の時と同じだ。  政治レベルでの合意ができないまま、再び官僚同士の協議に差し戻す。  官僚たちができることはただ一つ。  それは合意文書でごまかすことだ。  その事を見事に教えてくれているのがきょう2月18日の日経新聞の報道だ。  きょう(18日)から東京で始まる事務レベル協議について書かれているその記事の中に次のようなくだりがある。  「・・・(自民)党側が重視するのは『地元の有権者に説明できる結果になるか』の一点であり、交渉結果は選出地域によって受け止め方に温度差がでる可能性もある」と。  これを要するに如何に反対議員の反発を抑えるかが日本政府の最大の関心事なのだ。  しかも反対議員をごまかすのではない。  反対議員が地元の有権者をどうごまかすかが重要なのだ。  おなじごまかしでも国民をごまかすの当然であり、あとまわしということだ(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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