□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年2月14日第154号 ■ ========================================================= 村山訪韓に困惑する社民党の救いがたさ =========================================================== 今度の村山元首相の訪韓を批判するのは見当違いだと私は2月13日のメルマガ第148号で書いた。 その理由は極めて簡単だ。 報道が正しければ、村山元首相は決して安倍政権を批判するために韓国に言ったわけではない。 それどころか日本の歴代政府は河野談話や村山談話を守っている、安倍政権でさえ守ると言っている、だから心配するな、それを理由に対日批判する事は日韓関係のためにもよくない、と言いに行ったのだ。 それどころかきょうの産経新聞が書いている。 村山元首相は「日韓の首脳が会って、率直に対話を交わせば誤解を解くことができる」とまで言って日韓首脳会談の早期開催を韓国首相に求めたという。 安倍首相の代弁をしているようなものだ。 さすがに産経新聞もそのような訪韓を売国奴呼ばわりできないと見えて、きょう2月14日の社説では、ケチのつけようがないから、最近の韓国の反日姿勢に文句を言わなかった事を批判する始末だ。 そんな村山元首相の今度の訪韓について、村山元首相の出身政党である社民党が、村山元首相の訪韓に当惑している、と言うから話にならない。 すなわちきょう2月14日の日経が「記者手帳」で書いている。 「体よく使われてしまったということではないか」と社民党幹部が戸惑いを隠せないというのだ。 村山元首相が元従軍慰安婦と面会することを事前に知らされていなかったとして、吉田忠智党首はコメントできないと言葉少なだったという。 何という社民党の体たらくであろうか。 本来ならば村山元首相の尻を叩いて、いまこそ村山談話を維持、発展させて日韓関係の改善のために社民党としてその存在価値を発揮しようと行動を起こす時なのに。 村山元首相に批判さるべきところがあるとしたら、その最大のものは、第二の小泉となって自らの信念を実現するために政治行動を起こす勇気のないところである。 売国奴にこそならなかったものの、訪韓をこのままにして終わるのなら、何の意味もない訪韓で終わってしまう。 村山元首相が批判さるべきはその事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)