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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

辺野古を訪れたケネディ大使はいま何を思う
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年2月14日第152号 ■     =========================================================     辺野古を訪れたケネディ大使はいま何を思う      ===========================================================  ついにケネディ米駐日大使が沖縄を訪問した。  そして名護市長と会い、辺野古を訪れた。  ケネディ大使はいま何を思うのだろうか。  私は繰り返し書いて来た。  オバマ大統領以上にリベラルで人権派であるケネディ氏が駐日大使になれば、日米同盟の負の部分がケネディ大使を苦しめるだろうと。  もしケネディ大使が真のリベラルで人権派の政治家ならば、米国の沖縄政策の誤りに気付くはずだ。  ケネディ大使がその誤りに気づいてオバマ大統領に直言するようになれば、米国の沖縄政策も変わるかもしれない。  だから私はケネディ氏が駐日大使になったことをあえて歓迎する。  そう書いて来た。  そのケネディ大使が、遅ればせながら、ついに沖縄と、今の沖縄の最大の問題である辺野古移転問題の現場を訪れたのだ。  ケネディ大使と会って辺野古移転に反対する名護市民の気持ちを伝えた稲嶺名護市長が13日、記者会見で明らかにしたという。  12日に行われた稲嶺市長との会談で、ケネディ大使は辺野古移設について具体的な言及はしなかったと。  この事がケネディ大使の苦しい胸中を物語っているのではないかと思う。  名護市とケネディ大使の対話は始まったばかりだ。  辺野古移転に反対する名護市民とその声を体現する稲嶺名護市長は、ケネディ大使を味方につけるよう、あらゆる機会をとらえ、もっとも効果的な方法で、ケネディ大使が駐日大使でいる限り、あきらめずに働きかけを続けるべきだ。  おりから環境省は排他的経済水域(EEZ)の2割に当たる海域を魚やサンゴなど海の生物多様性を守るための「重要海域」に選定する方針を決めたという(2月14日毎日)。  その中にはサンゴ礁や絶滅危惧種であるジュゴンが生息する辺野古沖がリストアップされているという。  この環境省の方針は驚きだ。  この環境省の方針を安倍政権が知って、菅官房長官あたりがあわてて辺野古沖をリストから削除しろと圧力をかける前に、名護市民はケネディ大使にジュゴンを守ってほしいと訴えればいい。  イルカの捕鯨に反対するケネディ大使がジュゴンの絶滅に手を貸せるはずがない。  名護市民や名護市長だけに任せることなく我々はあらゆる機会をとらえてケネディ大使に、沖縄問題の正しい解決策を訴えるべきだ。  日米軍事同盟の名の下に米国政府が日本国民に強いて来た非人道的な差別政策の停止を訴えるべきだ。  ケネディ大使には日米同盟は似合わない。  そうケネディ大使が思うようになるまで、皆がケネディ大使に働きかけるべきである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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