□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　　天木直人のメールマガジン２０１４年２月１１日第１４２号
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　　　　自衛隊装備品の展示会を公然と行おうとする防衛省
　　 
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　きょう２月１１日の日経新聞に驚くべき記事を見つけた。

　防衛省は２月の１８日に、東南アジア諸国連合（アセアン）各国の防衛当局が沖縄県宜野湾市に集まる国際会議にあわせ、那覇基地で自衛隊装備品の「展示会」を開くという。

　銃弾のような「武器ではない装備品」だからいいという。

　武器輸出三原則の緩和により、国際貢献と国際共同開発の目的なら輸出は可能になったから問題ないという。

　驚くべき牽強付会だ。

　売却する相手は軍隊だ。

　そもそもなぜ防衛省が自らの装備品を売らなければならないのか。

　自衛隊の基地内で展示会を開かなければいけないのか。

　日本の装備品の使い方を各国に教える能力構築支援事業であるという。

　アセアン各国と安全保障面での結びつきを深めたいという。

　立派な軍事支援である。

　政府の閣議決定があったとは報じられていない。

　こんな事が防衛省の一存で決められていいのか。

　そもそもこのような展示会を報じるメディアがこの日経新聞の記事のほかにまったく見当たらない。

　この日経新聞の報道により護憲政治家は知ったはずだ。

　まだ間に合う。

　国会で取り上げて止めさせるべきだ。

　さもなければこうしてなし崩し的にどんどんと日本は憲法９条を公然とないがしろにする国に突き進むことになる。

　果たしてこの展示会は議論を呼ぶものになるのか、それともまったく問題とされず放置されたまま開かれる事になるのだろうか（了）

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