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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

既存の政治、政党、政治家の否定から始まる
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年2月8日第127号 ■     =========================================================     既存の政治、政党、政治家の否定から始まる      ===========================================================  いまさらインターネット政党でもないが、今度の都知事選とネットの役割を見ながら、私がこの前の参院選で試みようとしていたインターネット政党の構想について書いてみたくなった。  どこの新聞か見落としたが、2月7日の某新聞に、今度の都知事選の主要候補のツイッター話題占有率という記事があった。  「ホットリンク」というソーシャルメディア分析を手掛ける株式会社によれば、「都知事」をキーワードに候補者名を掛け合わせ、1日ごとにツイッターでの出現割合を分析したものが話題占有率であるという。  それによれば候補者16人中、トップは田母神候補で33%を占め、ついで宇都宮氏の23%だったという。以下舛添、20%、細川17%と続くという。  そのほかユーチューブの動画を含めたネット上の露出度も同様の傾向がみられるという。  もっとも、その記事はツイッターのフォロワーの数や再生回数の多さが当選に直結するとは限らず、昨年の参院選ではツイッターの発信数の上位10人が全員落選したという。  以上がその新聞の記事であるが、これは象徴的だ。  インターネットを使って熱心に宣伝、票集めをするのは政治的イデオロギーの強いものたちだということだ。  彼らがそのその熱烈な政治仲間を使ってインターネット上で選挙活動を行う姿がそこにある。  私がめざすセンターネット政党はこのような形でインターネットを使う政党、政治と対極にある。  つまり私のいうインターネット政党とは、決して選挙活動のためにインターネットを使う政党ではないということだ。  インターネット政党とはインターネットを媒体として全国の見知らぬ者たちが同じ志で結集する政党である。  選挙の時の票集めのために活動するのでなく、常日頃のコミュニケ―シンを通じて信頼と結束を強めておく。  だから選挙の時は特別の活動をしなくても、常日頃のコミュニケーションにおいて代表となる候補者を決めておいて、選挙になれば全員がその候補者に投票する。  具体的にどう還元するかというところが一番のポイントであるが、それは走りながら考える必要があるが、言い換えれば、既存の国会議員が国会で繰り広げている無意味な議論の応酬などから離れ、既存の政治がなしえない政策、しかし国民が真に必要としている政策をひとつずつ実現するということだ。  インターネット政党はそのような政策(プロジェクト)を生み出す一つの企業を立ち上げるようなものだ。  その成果は会社員であるインターネット政党員の全員に還元され、そしてそれが国民にも還元される。  全国で100万人の同志がいれば、一人当選させることができる。  とりあえず目指すのは参院選全国区で一人、三年ごとに合計二人、衆院の大ブロック(東京、大阪、など)で一人か二人、最終的には数名になればそれで十分だ。  数名の国会議員が団結すれば必ずもうひとつの政治をつくることができる。  既存の政党や政治家にまねのできないところは、選挙の心配をする必要がないことだ。  選挙のたびごとにお金とエネルギーをかけたバカ騒ぎをしなくて済む。  そのお金とエネルギーをすべて党員の為の活動に費やす事ができるのだ。  このインターネット政党の特徴は、代表たる政治家にうまみが何もないということだ。  だから権力の奪い合いもない。対立もない。政治家になりたければなれる。党員や国民の為に使命を果たすという気の遠くなるような役割が待っている。  数名だけでもこれだけの政治を国民の為にできるのだということを、既存の政党、政治家に見せつけ、そして国民に見せつける。  国民は知る事になる。これが本来の政治だと。  これこそが私が考えるインターネット政党構想である。  既存の選挙の下でつくりだされるどのような政党と政治家であっても、そのいずれかが合従連衡して与党と野党の交代劇を繰り返しても、必ず同じ政治の繰り返しになる。  そして国民の期待に応えることはできない。  インターネット構想はそのような既存の政治、政党、政治家の否定から出発する。  命の危険もリスクも何もいらない民主革命である。  心強い同志が現れ、いつの日か実現できることを夢見ている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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