□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　　天木直人のメールマガジン２０１４年２月２日第１１２号
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　　　　台湾まで失おうとしている安倍首相の責任
　　 
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　台北発共同通信は２月１日注目すべきニュースを配信し、それがきょう２月２日の地方紙などで一部掲載された。

　すなわちついに台湾政府までも教科書の記述を変更することになったというのだ。

　いうまでもなく台湾はアジアで唯一といっていいほど日本の戦前の統治について寛容な国（地域）だった。

　その台湾が日本統治時代を過度に美化しないように教科書を改訂することにしたというのだ。

　一例として「統治」という表記が「植民統治」と変えられるという。

　「大東亜共栄圏の構想」という記述が「大東亜共栄圏の侵略構想」に変えられるという。

　従軍慰安婦問題については「（慰安婦になることを）強制された」という言葉を補足するという。

　その一方で新教科書には中国とのつながりを強調する内容が含まれるという。

　台湾との友好関係を大切にしてきたのが岸・福田派閥の清和会であった。

　その台湾をついに中国寄りに向かわしめることになったのだ。

　安倍首相のまちがった歴史認識への固執は、みずから世話になった清和会の伝統も壊すことになったということである（了）

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