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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

災いに終わっただけの安倍首相のダボス会議出席
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年1月25日第84号 ■     =========================================================     災いに終わっただけの安倍首相のダボス会議出席      ===========================================================  地球儀外交という名の安倍首相の頻繁な外遊は、それが税金の無駄遣いであるというだけでなく、危ういと私は書いて来た。  とくに今回のダボス会議出席は慎重であるべきだった。  なぜならば昨年12月26日に強行した安倍首相の靖国参拝が、いまや中国、韓国の猛反発だけでなく、米国を「失望」させ、欧州諸国やロシア、イスラエル、さらには国連事務総長からも批判を受けた中で行われたからだ。  安倍首相がいくら封印しようとしても、必ず出席者や欧米メディアからその真意について聞かれるからだ。  案の定、ダボス会議のシュワブ会長から「靖国参拝で近隣諸国との関係が悪化しているように思える」などと質問され、外国のメディアからも聞かれるのはそのことばかりだ。  そして追い込まれた末の失言である。  今の日中関係は第一次大戦前の英独のようだ、開戦前夜だ、と失言した。  日本人の歴史感覚ではピンと来ないかもしれないが欧米人にとっては触れられたくない過去の歴史だ。  靖国参拝問題が話題にされるというリスクをおかしてまでなぜ安倍首相はダボス会議にこだわったのか。  それは、基調演説の名誉に浴するからだ。  そこで唯一の取柄であるアベノミクスを売り込みたいからだ。  そこで、日本株は買い時だとまた株屋のような宣伝をし、アベノミックスの唯一の成果である株の値上りを取り戻そうとしたかったのだ。  ところがその肝心の基調演説が「影が薄かった」と1月24日の毎日新聞に書かれる始末だ。  法人税率引き下げや成長戦略で自民党内部に異論が出てまとめきれずアピール不足だったという。  肝心の基調演説さえも思ったほどの評価を受けなかったとすれば何のためのダボス会議出席だったのか。  メディアは口が裂けても言わないが、災いを招いただけのダボス会議出席だったということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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