□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年1月10日第24号 ■ ========================================================= 細川東京都知事の誕生で日本の政治が変わる =========================================================== 東京都知事選挙についてはこれを書いて終わりにしたい。 私が書いていることを寝言と笑う者がいる。 そう言われても腹は立たない。 そう思いながら書いている事も多いからだ。 実際のところ安倍首相には私の提言は無視されっぱなしだ。 私の寝言は彼には通じないようだ。 しかし寝言が正夢になることもある。 私の場合はその寝言が正夢になることが多い。 安倍首相があとで後悔してももはやその時は遅いということになる。 朝日はさぞかし、「してやったり」と思っているだろう。 「天下」の朝日が週刊ポストなどが書き立ててきた憶測記事を一面トップで掲載したために、それが大きな動きになった。 きょうの各紙は細川立候補の可能性について一斉に書き始めた。 こうなれば動きは止まらない。 それを横目に、言い出しっぺの朝日は沈黙している。 それどころかきょう1月10日に社説では「多彩な候補を歓迎する」などと書いている。 どこまでも食わせ物の朝日だ。 しかし、その朝日でさえも想像できないような動きに発展するかもしれない。 それが私の次の寝言だ。 細川元首相が1993年に非自民党連立政権をつくり、それがわずか8か月で崩壊した。 これは日本の戦後の政治史を語る上で、今度の民主党政権とその失敗よりもはるかに大きな出来事であったと思う。 その時の失敗と後悔が細川氏の心にあることを私はこの前のメルマガで書いた。 陶芸だけでは終われないのだ。 その思いを抱いて私は細川氏は最終的には立候補すると思っている。 しかしその前提として小泉元首相の支持が必要だ。 それがなければ細川氏は立候補しないだろう。そしてそれは正しい。 小泉元首相の支持なしに立候補すれば勝つとは限らない。 何よりも政治的意味はまったく違ってくる。 そんな立候補はそもそもドラマにならない。面白くない。私は何の関心もない。 果たして小泉元首相は細川氏の立候補を支持するだろうか。 私はすると思っている。 この話を持ち掛けたのが小泉元首相であるとすればここで支持しなければ義理・人情がすたる。 「任侠の小泉」に反する。 なによりも、脱原発を唱えて再びメディアに登場した小泉氏だ。 ここで細川氏を支持しなければ小泉元首相の脱原発はウソだということになり、小泉氏は終わる。 そんな真似は小泉氏にはできないだろう。 そこで残された問題は安倍自民党政権との関係である。 私が安倍首相なら細川・小泉の共闘に相乗りする。 それは安倍政権のためでもあるのだ。 その理由はすでに書いたからここでは繰り返さない。 しかし、安倍首相はことごとく私の送る塩を受け取らない。 無駄な外遊はするなといっても、地球儀外交を加速させると言って、新年早々アフリカくんだりまで出かけた。 安倍首相が無駄な外遊をして日本を留守にするときには、必ず大事件が起きるというジンクスがあるというのにである。 おまけに出かける前に飛行場で国立追悼施設の建設をあらためて否定した。 靖国参拝のマイナスを補う絶好のチャンスであると塩を送っているというのにである。 どうやら安倍首相は強硬政策を突き進む愚を本気でおかそうとしている。 真正のバカだ。 そうであれば安倍政権には倒れてもらうしかない。 小泉元首相の応援を受けた細川氏が東京都知事になることは間違いない。 しかし細川氏には脱原発だけではなく、反安倍強硬政治を掲げて東京都知事になってもらうしかない。 東京都から反安倍自民党右翼政権ののろしを上げてもらうのだ。 いずれ安倍政権の政策はことごとく行き詰まるだろう。 これまでは受け皿がないということだけでその暴政が許されてきた。 細川都知事の誕生で一気に受け皿づくりが進む。政界再編が起きる。 その時はもはや小泉元首相は用済みだ。 小泉元首相の役割は、脱原発の流れが出来た時点で終わるのだ。 使い捨てだ。 安倍自民党政権が行き詰まり、解散・総選挙が不可避の流れになれば、細川氏は東京都知事から首相候補に転身して政権交代を目指せばいい。 総選挙と東京都知事選を同時に行って両方とも細川新党で勝利を目指し、そして勝つ。 そうなればこの国の風景は大きく変わる。 三度目の政権交代だ。 三度目の正直だ。 その時は、安倍強硬政権に重用されていた者や追従していた者がことごとく消え去り、まったく新しい人物たちが表に登場して日本を動かすことになる。 いわばオセロゲームだ。 これがこの国の革命ということだ。 それは「寝言」である。 しかし「寝言」が「正夢」になればいいのだ。 もっとも、それが「正夢」になった時に、見たくないことが起きるだろう。 それは細川政権が「正夢」になりそうになって来た時、これまで権力に寝返って来た政治屋たちが、やはりリベラルだ、と言って再び擦りよってくる光景である。 小田実流に言えば、あとになって「実は私もそれを望んでいたのです」と近寄っていくる者たちだ。 政治家などすべて不要だ。 政治家がいなくてもなお自立的に健全に動いていく社会が出来なければいけないというのが私の理想である。 しかしこればかりは寝言で終わるだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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