□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年1月7日第20号 ■ ========================================================= 江田新党は失敗すると書いた週刊東洋経済の政治コラム =========================================================== 江田新党の動きがどうも勢いがない。 きょう1月7日の東京新聞は、みんなの党が今でも離党者を認めていないので衆参両院は一人当たり月額65万円の議員立法事務費を、江田新党の議員に支給しないことを決めたという。これが江田新党を困らせていると書いている。 こんな状況では江田新党の先行きは危うい。 そう思っていたら、きのう発売された週刊東洋経済の1月11日号に、安積明子というジャーナリストが江田新党の政界再編はうまくいかないという政治コラムを書いていたのを見つけた。 その要旨はこうだ。 みんなの党の分裂は政策の不一致ではなく江田と渡辺の喧嘩別れだ。うまくいかない。 みんなの党からはさらに離脱者が出る。 江田新党も政策で一致していない。安倍首相の考えに近い右翼議員もいる。江田新党もいずれ離脱者が出る。 江田憲司の期待している維新の会と民主党の合流もうまくいかない。 維新の会は石原慎太郎らの右翼から離れることはなく、江田が期待する松野は頼りにならない。 細野はもっと期待できない。 民主党の100億円の政治資金と連合を手放すわけにはいかない。 海江田は「民主党の小泉進次郎」を立てて民主党の再生を図るつもりだが、そうなれば細野より若返る。 危機意識を抱いた細野は民主党代表選を戦い抜くことを優先する(筆者註:これを裏付けるようにきょう7日の産経が書いていた。細野氏は6日「自誓会」という自らの派閥を旗揚げし「海江田おろし」に向けて始動した、と) そして民主党もまた分離者が出る。 民主党の長島明久や渡辺周といった改憲論者は民主党を離脱して新たな党を作ろうとしている。 これを要するに政界再編の動きは安倍自民党の前に、ことごとくつぶれる。 安倍自民党一強は続く。 以上が安積明子氏の政治コラムの要旨である。 なるほど。いまの政治状況をこう聞かされれば、江田新党に勢いのないことはうなずける。 しかし、安倍自民党一強がこのまま続くかどうかについては、安積明子氏とは意見が異なる。 安倍首相の出方次第では米国が動き、米国の出方次第では、安倍政権は一気に崩壊する可能性があると私は思っている。 米国が安倍政権を見離したとなれば政界は一挙に安倍おろしに動く。 その時の受け皿として大きなうねりを起こすには、いまから江田憲司がどこまで反安倍右翼政権を明確に掲げることができるかにかかっている。 政界再編の大きなうねりができなければ議員を辞めると江田憲司は言った。 江田憲司が辞めるまで私は江田新党の動きを注視していくつもりである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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