□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年12月31日第996号 ■ ========================================================= 稲田朋美行革相の外遊に安倍内閣の緩みきった外交姿勢を見る =========================================================== こんな低次元の内容をメルマガで書くのは不本意なのだが、あまりにも緩みきった外交姿勢を見て書かずにはいられなかった。 きょう12月31日の産経新聞が一面トップで大きく書いていた。 安倍首相は来年から二年間かけて南太平洋諸国を歴訪する方針を固めたという。 その理由は激戦地を訪れて遺骨収集外交を強化するのだという。 これら諸国への経済支援を強化して日本の影響力を高めるという。 いわゆる地球儀外交を来年以降も精力的に行い、中国包囲網外交を続けるというわけだ。 そう書けば恰好がつくがその実態は外遊である。 しかし安倍首相の場合はまだ首脳外交という大義名分がある。 それなりの意味がある。 私が許せないと思ったのが稲田朋美行政改革相の1月早々の訪米である。 ワシントンのシンクタンクで安倍政権の規制改革の取り組みについて講演するという。 クールジャパン担当相としてニューヨークのNPO法人で日本の戦略を説明するという。 再チャレンジ担当相としてシリコンバレーで若手企業家やIT関連企業を施設するという。 絵に書いたような「外遊」だ。 気楽な大名旅行だ。 巨額の血税の無駄遣いだ。 稲田朋美大臣がいま米国で緊急にしなければならない外交はただ一つしかない。 それは安倍首相の靖国参拝を米国に説明して理解を得る事だ。 しかも稲田朋美大臣は安倍首相の靖国参拝を最も強く支持し、安倍首相の真意を一番よく知っている閣僚の一人だ。 なぜ今度の訪米の目的をそのことに置かないのか。 オバマ政権の主要閣僚や米国議会要人を訪ね歩いて説明し、理解を得ようとしないのか。 いまや日本外交の最重要課題である。 それなのになぜ逃げるのか。 その理由は簡単だ。 稲田朋美大臣が説明すると火に油を注ぐことになるからだ。 ますます批判されて安倍政権が危うくなるからだ。 だからといって、わざわざ訪米してどうでもいいようなことばかりに終始する。 ここに私は安倍政権の緩みきった姿を見る。 安倍政権は必死になって真面目な仕事をしていない証拠である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加