Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

安倍首相の次のサプライズは国立追悼施設の設置である
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年12月29日第990号 ■    =============================================================                       安倍首相の次のサプライズは国立追悼施設の設置である     ============================================================  この有料メルマガは私の考えと同じ考えの読者を対象にして書いているが、もちろん敵対する者たちが敵情視察のために購読することも自由だ。  安倍首相の側に立つ者が購読していることを私は知っている。  安倍首相に批判的なことを書くとてきめんに彼らから反応がある。  だから私はその前提で書いている。  これから書くこともまさしく安倍首相の仲間たちに宛てて書いている。  敵に塩を送るつもりで書いている。  公明党の山口代表が27日、安倍首相の靖国参拝に国内外の反発が強まっていることを受け、あらたな国立追悼施設の設置を検討すべきだと記者団に語ったという。  これに対し菅官房長官は記者会見で新追悼施設に関し、「慎重に検討すべきだ」と述べたという。  私が安倍首相なら公明党の提案を受けて、誰もが追悼できるあらたな国立追悼施設を設立し、今後この国の指導者が参拝すべきはその場所だと宣言し、みずからそれを行なう最初の首相となる。  これは究極のサプライズだ。  靖国参拝問題のすべては、1978年に、一部の軍国主義者や当時の宮司によって、密かにA級戦犯が合祀されたことから由来する。  そのために、昭和天皇が怒り、参拝を止めるようになり、あの中曽根首相も参拝を取り止めるようになった。  中国や韓国の反発もその時から激しくなった。  すべてはA級戦犯の合祀から始まったのである。  だから靖国参拝問題が起きるたびに、A級戦犯の分祀とか千鳥が淵墓苑の国立追悼施設化とか、あたらな国立施設の設置とか、様々な案が出されてきた。  しかしいずれも具体化に至らなかった。  なぜか。  その最大の理由は靖国神社やA級戦犯遺族や右翼団体の強い反対があったからだ。  しかし靖国参拝問題の解決は、A級戦犯の追悼を日本の指導者が行なわないという事につきる。  よもや安倍首相がA級戦犯をこの国の為に殉死した英霊と信じて参拝しているのではなかろう。  もしそうならそれこそ米国が即刻安倍首相のクビを刎ねるだろう。  安倍首相がそこまでバカでないという前提で私は親切にもこの上ないアドバイスをしているのである。  私が安倍首相なら、自らの手であたらな追悼施設を設置し、首相である限りそこに参拝すべきだと宣言し、みずから実行する。  これで中国、韓国との関係は解決できる。  米国を再び失望させることはない。  なぜこれまでの首相にそれができなかったか。  それは右翼の国会議員や右翼世論の反発をおそれたからだ。  しかし安倍首相はいまや右翼の国会議員の親玉だ。  右翼世論の英雄だ。  おまけに野党は新施設設置に反対はしない。  あの小泉首相がいみじくも言っているように、今の安倍首相はその気になれば何でもできるのだ。  これを要するに小泉首相が脱原発について言及したように、安倍首相が決断すれば新しい追悼施設をつくることはできるのだ。  公明党の顔を立てることにもなり自公連立政権はますます強固なものになる。  一石二鳥、三鳥である。  それができれば、バカ首相が一転して歴史に名を残す名首相になる。  あの小泉元首相を超える首相となる。  菅官房長官の反対など一蹴して靖国参拝を行なった安倍首相のことだ。  菅官房長官は一転して賛成に回る。  ここまで塩を与えてやっているのに行動に移さなければ、安倍首相は救い難いバカということになる。  果たして安倍首相は私の言う事に素直に従うだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2025年11月19日に利用を開始した場合、2025年11月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2025年12月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する