□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年12月5日第921号 ■ ============================================================= カイロ宣言に固執する中国をたしなめたキャメロン首相 ============================================================ わが意を得たり、と思わず頷いた記事を見つけた。 それはきょう12月5日の毎日新聞「木語」で金子秀敏専門編集委員が教えてくれたことである。 すなわち訪中しているキャメロン英国が12月2日、中国国営テレビのインタビューでカイロ宣言の事を聞かれたという。 その時キャメロン首相は次のように答えたという。 「戦後の領土分割に(カイロ宣言は)重要な役割を果たしたが、それは過去のもので、みんな前を見る必要がある」と。 チャーチル首相の後輩首相であるキャメロン首相は中国の挑発に乗らずに過去にこだわる中国をたしなめたのだ。 キャメロン首相は中国との経済関係を重視し財界人を引き連れて訪中した。 政治な事にあえて触れずに英国と中国の関係重視を優先した。 しかし中国があえて政治的な問題を持ち出してキャメロン首相に友好関係の英国のあかしを求めて来たのだ。 それに対してキャメロン首相はきっぱりとたしなめたのだ。 中国が12月1日のカイロ宣言70周年記念を重視して特集番組を組んだ事は11月29日のメルマガ第901号で書いた。 そしてその特集番組の中で、私も中国国営テレビのインタビューを受け、その中でカイロ宣言をどう評価するかという質問を集中的に受けたことを紹介した。 た事を紹介した。 私はその時こう答えた。 カイロ宣言の合意はその後のポツダム宣言やサンフランシスコ講和条約に反映されていると思うが、カイロ宣言は日本にとってはあくまでも勝者の間の非公式な合意だ。いつまでも勝者の合意が戦後の国際社会のルールを規定するという考えに固執するのは有益ではない。そういう考えを脱却することこそ戦後の国際体制が目指すべきことであるはずだ、と。 「木語」のその記事は、キャメロン首相の言葉のうちの前半部分、すなわちカイロ宣言は戦後の領土分割に重要な役割を果たしたというところだけを放映し、後半の部分は流さなかったという。 おそらく私のインタビューもボツになったか、中国にとって都合のいいところだけが流されたに違いない。 これが中国の限界である。 カイロ宣言にこだわる中国もまた、戦後の平和秩序の構築者になるには過去からの脱却が必要であるということである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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