□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年11月29日第902号 ■ ============================================================= 防空識別圏問題をめぐる中国の正論と限界 ============================================================ そもそも防空識別圏は米国が考え出したものである。 それを日本政府関係者も認めている(11月28日毎日新聞)。 なぜ領空の外側の公共の空に広範囲の防空識別圏を設置し識別機を飛ばしたり軍事演習を行なわなければいけないのか。 戦争の危機につながるそのような防空識別圏をなぜ1969年に日本政府は設置したのか。 しかも閣議を経た政府の決定や、国会承認を得た法律ではなく、防衛庁の内部規則に過ぎない一片の訓令で米国から引き継いだのか。 その事実や経緯を日本のメディアや国民はどこまで知っていたというのか。 突如として中国側からつきつけられた今度の防空識別圏問題で我々が真っ先に問うべきはこのことである。 しかしこの事について疑問を呈するメディアや有識者は皆無だ。 政府も有識者もメディアも中国に対する批判と警戒一色だ。 中国国防省の報道官が語ったという。 この問題で日米が口を挟む筋合いはないと。 日本が防空識別圏の撤回を求めるなら、まず日本が44年前に設定した防空識別圏を撤回してほしいと。 これは正論ではないのか。 「日米は何をやっても正しく、そして許されるが、中国が同じようなことをするのは認めない」というのであればともかく、この中国の反論に日米両政府は説得力のある反論ができるのか。 出来ないからこそ中国批判を高めるのだ。 日米結束の重要性を強調するのだ。 しかし中国はこう付加えた。 日本が撤回するのであれば、44年間経った後で中国も撤回を検討すると。 これには苦笑せざるを得なかった。 こういう発言を行なうから中国は駄目なのだ。 これが中国の限界である。 私がCCTVで中国側ももっと自制的にならなければいけないと語ったのはそういう意味である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加