□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年11月29日第901号 ■ ============================================================= 中国中央電視台(CCTV)のインタビュー取材に応じる ============================================================ きのう11月28日、中国中央電視台の要請に応じ渋谷のNHKセンター内にある中国中央電視台のスタジオでインタビュー収録を済ませてきた。 日頃の私の外交評論を把握している中国が、安倍首相の歴史認識や悪化した日中関係について私の意見を聞きたいという。 特に今回はカイロ宣言をどう評価するかについて意見を聞きたいという。 12月1日はカイロ宣言が公表された記念日にあたるからその日にあわせて特集報道をする。その中で私のインタビューも放映したいという。 中国の意図は明らかである。私に安倍外交の批判をさせ、それを中国で流したいのである。 それを承知の上で私は応じた。 いつもの私ならその申し入れを断っただろう。 私は日本のメディアでは政権批判を行なうが外国メディアを相手に日本政府や日本の批判はしないことにしている。 あの小泉批判の時もそうだった。 私が小泉外交を批判した「さらば外務省」を出版した時、それを中国語に翻訳して中国で発売したいというオファーがあったが私は断った。 それに応じる事は売国的だと思うからだ。 しかし今回の要請には応じる事にした。 日中関係があまりにも悪化しているからだ。 その悪化の原因が安倍首相の歴史認識や対中外交の誤りにあると思うからだ。 同時にまた中国政府に対しても自制を求めたいと思ったからである。 その取材を通して私が感じた事は中国側の安倍政権批判が極めて強いという事である。 特に中国はカイロ宣言を重視し、そこでルーズベルトとチャーチルと蒋介石が合意した「奪った領土を日本に放棄させる」ということを否定するような安倍政権は歴史に対する挑戦だと考えている。 それに対し私は答えた。 日本が降伏を受け入れ、戦後の国際社会に復帰した公式文書はポツダム宣言でありサンフランシスコ講和条約である。 日本がアジアを侵略した事は事実であり、それを否定する歴史認識を持つ安倍首相は間違いだと思うが、同時に戦勝国が決めた戦後のルールがすべてであると戦勝国の中国が主張する限り真の日中友好関係を築く事は難しい。 戦後の国際社会は勝者が正義だという考えから脱却し、軍事力で紛争を解決するという過去の誤りを繰り返さないという認識から出発した筈だ。 中国は戦勝国として和解の精神と度量を示すべきではないかと答えた。 私はまた答えた。 安倍首相の最大の誤りは憲法9条の精神を否定して軍事力を強化しようとしているところにある。 もし日本が憲法9条を本気で守り、それを世界に向かって広げていこうとする国であれば、その日本に対しどのような国も敵対することは出来ないだろう。 憲法9条を掲げて実践する日本が米国や中国に対し、軍事的覇権を求める限り世界平和は実現できない、だから軍事的覇権主義を捨て去るべきだと主張した時、米国も中国も、いや世界のすべての軍事覇権国は、そのような日本に反論できないに違いない。 そういう国を日本は目指すべきである。日本がそのような国になった時はじめてアジアの真の和解が可能になると思っている、と持論を語った。 果たして中国中央電視台はどのように私の語った事を放映するだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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