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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「尖閣棚上げ」と「共同歴史教科書作り」こそ関係改善の鍵だ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年11月20日第871号 ■   =============================================================      「尖閣棚上げ」と「共同歴史教科書作り」こそ関係改善の鍵だ     ============================================================  韓国の朴槿惠大統領がソウル市内で講演し、日中韓三カ国を念頭に北東アジア共同の教科書作りを提案したのは11月14日だった。  すかさず中国外務省の報道官が19日の定例記者会見で反応した。  「日本の隣国による歴史問題についての強烈な要求を反映したものだ」と。  これを報じる11月20日の朝日新聞はこう書いた。これは日本政府が日本の教科書の検定基準見直し方針を示した事を牽制する狙いを込めたとみられると。  そうなのだろう。  しかし、朝日はその一方で、これは朴槿惠大統領の共通の教科書作りの提唱に一定の理解を示したものであるとも書いている。  そうであれば安倍首相はこの朴槿惠大統領の提唱に応じるべきだ。  残念ながら反韓国の感情を日増しに高めている安倍自民党政権はこの提案を一蹴するだろう。  いまや反韓国、嫌韓国一方の国民の中に、共通教科書作りに賛同する者は少ないだろう。  そしてそのような作業はたとえ始めても困難を極めるという声が聞こえてきそうだ。  しかし外交戦略的には、この槿惠大統領の共通教科書作りの提案に日本は応じない手はないのである。  たとえ困難で不毛な結果に終るとしても、少なくともその作業を始める事によって首脳会談のきっかけはつかめる。  政府間で共通教科書作りの作業を行なっている間は意思疎通はできる。  中国もその共同作業への参加を拒む事はできない。  共通歴史教科書づくりは外交交渉そのものなのである。  同じ事は尖閣棚上げ問題についても言える。  尖閣棚上げ問題は、そのような合意が過去にあったかなかったかが問題ではない。  たとえ棚上げの合意がなかったとしても、いま中国が棚上げを提案している以上、それに応じる事が重要なのだ。  棚上げする事は、譲歩する事とはまったく異なる。  それどころか尖閣の実効支配を目論む中国を少なくとも牽制し、棚上げの間は中止させることができる。  それが棚上げなのだ。  尖閣棚上げに応じれば中国は首脳会談に応じざるを得ない。  すなわち尖閣棚上げに応じることは外交戦略的に正しいのである。  尖閣棚上げと共通歴史教科書作りは、行方の見えない日中関係、日韓関係打開の鍵なのである。  なぜこの事を安倍首相に分からせる外務官僚があらわれてこないのだろうか。  もっとも安倍首相も外務官僚も中国や韓国との関係改善をはじめから望んでいないのなら何をかいわんやである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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