□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年11月20日第869号 ■ ============================================================= キャロライン大使に日米同盟は似合わない ============================================================ 予想していたとはいえ、キャロライン・ケネディ新駐日大使着任を伝えるメディアは大はしゃぎだ。 しかしそれも無理はない。 ケネディ大統領の娘というブランドに加え、その好感度が日本国民を惹きつけるからだ。 強引な印象を与えるあのヒラリー・クリントン氏であればこうはならなかったに違いない。 ケネディ大使に対する国民的熱狂の大きさを見て、日本政府や外務省はその利用価値にあらためて気づいたに違いない。 この好感度が冷めないうちに普天間基地の辺野古移転など日米同盟の懸案を一気に進めてしまおうと考えても不思議は無い。 果たして日本政府や外務省の思惑通りに進むのだろうか。 11月19日付日刊ゲンダイが、孫崎享氏のコメントを引用して、「ケネディ新大使で日米関係は激変する」という記事を載せていた。 リベラルなキャロライン大使は安倍政権とは相容れない存在となる。日本サイドにも彼女に呼応するリベラル勢力が生まれれば、戦争屋や安保マフィアによって牛耳られていた日米同盟の時代は終る、というわけだ。 私がかねてから書いてきたことだ。 私が外務省を離れてなお関係を保っている唯一の元同僚が孫崎氏であり、常に連絡を取り合う仲である。 私ともっとも近い考えをメディアで発信し続けている。 ケネディ大使に対する期待も同じだ。 しかし、私はここまで楽観的にはなれない。 いや、ケネディ大使を歓迎するメディアと、それに影響を受けるこの国の国民のフィーバー振りを見ると悲観的にならざるを得ないのだ。 具体的には次の理由が挙げられる。 まずケネディ大使に影響を与えることのできるリベラル派がいまの日本に見当たらないことだ。 二つは、それに比べ、ケネディ大使にそうさせてはならないと言う日米ジャパンハンドラーの結束の強さ岩盤のように強いことだ。 そして三番目には、そしてこれが最も重要な事だが、オバマ大統領のレイムダック化がある。 もはや今のオバマ大統領は日米関係にかかわっている余裕はなく、日米関係は官僚に委ねざるを得ないだろう。 いくらケネディ大使がオバマ大統領に直言できる人物であるとしても、オバマーケネディの影響力はこれまでの日米同盟関係で築かれた産軍複合体や米国金融資本の利権構造を崩すには、残り3年ではあまりにも短く、弱い。 見たくはないが、ケネディ大使は日米同盟の象徴としての役回りを担わせられるだけでオバマ大統領とともに任期を終えるのではないか。 もちろん私はそうならない事を願う。 キャロライン大使に日米同盟は似合わない。 日米同盟に苦しめられて終るとすれば、やはり彼女もまた悲劇の星の下に生まれてきたことになる。 そのようなキャロライン大使を私は見たくないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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