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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

日本のミサイル防衛強化が米国のためである事を認めた読売
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年11月11日第846号 ■   =============================================================   日本のミサイル防衛強化が米国のためである事を認めた読売  ============================================================  きのう11月10日の読売新聞は、「ミサイル防衛重層化」という見出しのもとに、政府が来年度の予算で、米国の新型ミサイル防衛システムの導入に向けた研究に着手する方針を固めたと報じていた。  北朝鮮による弾道ミサイル攻撃への対処能力を向上させるためであるという。  この記事を読む国民は、日本のミサイル防衛は北朝鮮の脅威から日本を守るためのものであると思うだろう。  だからそのようなミサイル防衛能力の強化は止むを得ないと思うだろう。  しかし、その読売新聞の記事で注目しなければいけないのは、その後に続く小野寺防衛大臣の発言である。  すなわち小野寺大臣は弾道ミサイルの発射をいち早くキャッチする米軍早期警戒レーダー(いわゆるXバンドレーダー)が配備されている航空自衛隊の経ケ岬分屯基地(京都府京丹後市)を訪れてこう記者団に述べたという。  「北朝鮮は、こうしている間にもミサイル技術開発を続けている。レーダーの精度が向上しないと、防衛システムに影響が出るので、強化が大切だ」と。  そして読売新聞のその記事は、小野寺大臣の発言を紹介した後で次のように書いている。  「・・・Xバンドレーダーは・・・北朝鮮が米国本土まで射程におさめる長距離弾道ミサイル開発に成功したこともあり、米軍が追加を(日本に対し)求めた(ものである)」と。  賢明な読者ならもうお分かりであろう。  日本のミサイル防衛強化は、日本の防衛よりも米国の防衛優先で導入、配備されるということである。  このXバンドレーダー配備については、それが米国のゴリ押しで京丹後の自衛隊基地に設置する事を飲まされたものであることを、私は当時のメルマガ(2013年3月11日第176号「日本より米国の防衛を優先する日米同盟の正体を示す動かぬ証拠」)で、選択3月号の記事を引用して書いた事があった。  すなわち2月のオバマ・安倍首脳会談にあわせ、Xバンドレーダーが京丹後の航空自衛隊基地に追加配備されることが日米両政府間で密かに基本合意された・・・実は日本側は、北朝鮮に地理的に近い対馬列島や佐賀県への配備を望んでいたが、米側は能登半島や丹後半島に固執した。これは米国がグアムやハワイの防衛を優先したためだ。すなわち北朝鮮からミサイルが発射された場合、米国にとっては能登半島や丹後半島周辺にレーダーがあったほうが都合がいいからだ。日本が主張した九州方面では『日本の防衛に役立っても米領土は守れない』(米国防総省関係者)というのだ・・・」、と。  そしてその選択の記事は次のように締めくくっていた。  「安倍政権は集団的自衛権を容認する事を模索している。今回の配備は、米国を狙うミサイルの迎撃態勢を整備する集団的自衛権行使に向けた実質的な一歩である」  すでに安倍政権ができた直後に、今日の安倍政権の安保政策は決まっていたのである。  それを読売新聞が今頃になって新聞記事の中で認めたということだ。  しかも読売新聞のほかはどの新聞も日本のミサイル防衛強化が日本のためではなく米国のためだという事を書かない。  おそらく問題意識がないのではないか。  これでは日本国民は、日米同盟の下で何が行なわれているかまったく知らないままであることは無理も無い。  特定秘密保護法案の成立でますます日本国民は真実から遠ざけられることになる。  事態は深刻であると思う(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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