□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年11月8日第839号 ■ ============================================================= 国家安保会議事務局長を固辞する谷内元外務次官は正しい ============================================================ 安倍首相の強い思い入れで発足する国家安全保障会議(日本版NSC)の事務局長に、これまた安倍首相の強い要請を受けて谷内正太郎元外務事務次官になることが内定したと報道したのは11月2日の読売新聞だった。 しかしその後の報道では本人がまだそれを承諾していないため人事は未定であると盛んに流されるようになった。 なぜこのような名誉あるポストを安倍首相からオファーされても固辞するのか。 きのう発売された週刊新潮の最新号(11月14日号)は書いていた。収入が減るからだと。 すなわち国家安全保障会議事務局長の月給は約122万円程度だが、事務局長になると兼職が禁じられる。早稲田大学客員教授や富士通の社外取締役など多数の天下りポストを兼職している谷内氏としては大幅な収入源になるからだと。 同様の事は発売中の月刊文芸春秋11月号の「霞ヶ関コンフィデンシャル」などでも書かれている。 なにしろ天下り先にはあの東電も含まれており、兼職の収入は月額数百万円をくだらないという。 鹿島建設からは一等地に事務所まであてがわれて脱税疑義まで国会で追及されたほどだ。 月収122万円程度の事務局長を引き受けてそのような特典を手放すのは馬鹿らしいと思ってもおかしくない。 しかし彼が事務局長のポストを固辞する理由はもちろんそれではない。 彼は自ら提唱する価値観外交がもはや中国はもとより米国からも通用しないことを知っているからだ。 表に出て日本の外交・安保政策を取り仕切ろうとしても彼では上手く行かないのだ。 たちまち自らの虚像がはがれてしまう。 そんな事よりも裏方に回って影響力を維持していたほうが得策だと自覚しているのである。 それを見事に喝破するかのように11月7日の日刊ゲンダイ「永田町の裏を読む」でフリージャーナリストの高野孟氏が書いていた。 谷内氏は時代遅れの親米・反中国論者だ。「アメリカは三年後には共和党政権に代って反中国路線に転ずるから、それまで突っ張っていればいい」などと的外れのアドバイスをして安倍首相の反中国姿勢を煽っている張本人。こんな人物にNSCを仕切らせたら危険極まりない、と。 その通りであるが高野氏もまだ認識不足だ。 彼は決して親米ではない。日米同盟重視を唱えて親米・従米を装わねばならないが、本当は嫌米であり米国要人とのパイプもない。 そしてついに産経新聞は彼のオバマ嫌いをばらしてしまった。 「(オバマ大統領は)市民運動家が大統領になったと思えばよい」などと内輪の会合で発言したことが11月6日の産経「湯浅博の世界読解」がさりげなく書かれている。 こんな事が表に出ては、日本版NSC事務局長はつとまらない。 米国のオバマ政権は少なくともあと3年は続くし、米国の新駐日大使はオバマ大統領が任命したキャロライン大使だ。 谷内君、国家安全保障会議の事務局長のオファーを固辞するのは正解だ。 君のためにも、そして安倍首相のためにも(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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