□□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年11月4日第827号 ■ ============================================================= 日露2プラス2会議の成功を喜ぶ安倍政権とメディアは正気か ============================================================= そのうち必ず誰かが言い出すだろうからその前に書きとどめておきたい。 どう考えても理解し難い外交がまかり通っている。 日露2プラス2会議の重要性を宣伝し、それを成功だといわんばかりに喜んでいる安倍政権や外務省と、それに追従するかのように大きく報じるメディアの事だ。 今度の2プラス2を報じる記事を読んでみると北方領土問題について何の進展もない。 北方領土問題について進展のない日露間の閣僚会議など何の意味があるというのか。 日本がロシアと初めて外交・安保問題で2プラス2閣僚会議に踏み込んだ要因の一つが「中国」であるという(11月3日産経)。 しかし東京で2プラス2閣僚会議が開かれようとしていた10月31日に中国中央軍委員会の許其亮副首席はロシアを訪問している。 プーチン大統領は大統領公邸に副首席を迎えて歓待している。 そもそもロシアと中国は北大西洋条約機構(NATO)の向こうを張って作られた上海協力機構の二大国だ。 安全保障面におけるロシアと中国の結びつきは、日本とロシアの結びつきよりもはるかに強い事は外交に素人でも分かる。 そんなロシアと「中国」問題で共闘しようと考える事自体が間違っている。 それよりも私が驚いたのは11月3日の産経新聞が書いていた次のくだりだ。 「・・・ロシアは米国のミサイル防衛網(MD)の構築が自国の核戦力を無力化することを恐れており、米MDの一角を構成する日本を(米国から)切り崩したいのが本音だ・・・」 なんという事だ。 周知とおり米露関係はあたらな冷戦が始まってるといわれるほど敵対的だ。 そしてその最大の理由は米国のロシアに対するミサイル包囲網にある。 その米国の安保政策に反することを、日米同盟を結んでいる日本がロシアにさせられようとしているという。 もちろんそんな誘いには乗らないと安倍政権や外務省は言うだろう。 しかし米国にとってみれば、日米同盟の日本がロシアと閣僚会議を行なって喜んでいる事自体に疑いを持つだろう。 安倍首相がいつまでたっても米国の信用を得られない理由がここにある。 「価値観外交」を掲げる日本が、外交・安全保障政策で根本的に価値観の異なるロシアと外交・安全保障政策の閣僚会議を行い、それが成功したと喜ぶ。 そしてそれに対して何も疑義を挟まないメディア。 この国の外交が行き詰まるのは当然である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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