□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月25日第792号 ■ ============================================================= 日米同盟は想像以上に空洞化しているのかもしれない ============================================================= 私は10月15日のメルマガ第765号で書いた。 安倍首相の外交・安保政策は米国の信頼を得ていないと。 対米従属でありながら米国に警戒心を抱かせる中途半端で危険な安倍首相の外交・安保政策。それは危険ですらあると。 そしてその一例として10月13日の日経新聞「風見鶏」の記事を引用して、10月3日に東京で行なわれた外務・防衛閣僚協議(2プラス2)の共同声明づくりの際に、中国の脅威を名指しで言及しようとした日本に対し米国が賛同しなかったことを書いた。 文芸春秋11月号の記事を引用し、米国は安倍首相が進めようとしている自衛隊の敵基地攻撃能力保有化について、無条件で賛同しているわけではないことを書いた。 このような日米同盟の実態を裏づける記事がその後も続出している。 10月23日の朝日新聞「記者有論」で、「日米2プラス2 同盟に潜む『両刃の剣』」と題して加藤洋一編集委員がこう書いている。 すなわち中国の軍事力増強に警鐘を鳴らしたのはそもそも米国なのに、日本が中国の脅威を共同声明に書き込もうとすると米国は難色を示した。この一見したら矛盾するような米国の態度は日米同盟が米国にとって両刃の剣になりつつあるということを示している。その端的な例が日本が敵基地攻撃能力を保有しようとしている事に対する警戒だ。「日本に能力を持たせると戦争に巻き込まれると懸念した」(森本元防衛相)のだ。 こう分析した上で加藤洋一編集委員はこう締めくくっている。 「逆説的になるが米国の協力も得て(アジア外交を)立て直すには、日本はまず中国や韓国との関係を(みずから)改善しなかればならない」、と。 そして10月24日の日経新聞「迫真」の記事にはこんなエピソードが紹介されている。 安倍首相が4月末に訪露した時のことだ。 米アジア外交の責任者である国務次官補(東アジア・太平洋担当)に内定していたダニエル・ラッセル氏は次のように激しい口調で日本政府高官にまくしたてたという。 「中国とロシアはテーブルの下で握手している。中国をけん制しようたって、そんな可能性はゼロなんだ」と。 これを見た日本政府高官は次のように当時を振り返ったという。 「対立するロシアへの(日本)接近を面白く思わず、中国の台頭を制御できない(米国の)いらだちがありありだった」と。 この日米間のすれ違いは驚きだ。 米国は何もわかっていない日本にいらだち、日本は米国の指導力が低下したと米国に不信感を持つ。 まるでかみ合っていない。 安倍政権の下で日米同盟は想像以上に空洞化しているのかもしれない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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