□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月25日第793号 ■ ============================================================= いま蘇るアラファト毒殺の闇 ============================================================= オランド仏大統領が盗聴されていたと思ったら今度はメルケル独首相だ。 米国に命ぜられて秘密保護法案を通そうと躍起になっている日本にとってこれほど皮肉なことはない。 しかし米国は盗聴していたことがどれほど明白となっても決してそれを認めることはない。 盗聴された側もこれ以上追及はしない。 無意味であることを知っているからだ。 みずからも米国に倣って同じようなことをやっているからだ。 盗聴と並んで米国が世界に突出して行なって来たのが暗殺だ。 これも公然の事実である。しかし米国がそれを認めることはない。 それが事実であると明らかにされれば国際政治の構図は様変わりするに違いない。 だからこそ真実が明らかにされることなく闇に葬り去られるのである。 ここからがこのメルマガの本旨である。 日刊ゲンダイ10月25日に掲載されている春名幹男氏の「国際情報を読む」で私は知った。 アラファトの死の暫定検視結果が英国の医学誌ランセットにこのほど発表されたという。 それによればやはりアラファトが薬物中毒にかかっていた可能性高いという。 この記事を読んで私はすっかり忘れていたアラファトの死の検視問題を思い出した。 私がアラファトの検視問題に関心を持ったのはニューズウィーク誌日本版2012年12月5日号の記事だった。 すなわち夫の死因の究明に執念を燃やし続けて来た妻スーハさんが夫の遺品をスイスのローザンヌ大学の放射線物理学研究所に提出したところ、同研究所が遺品に付着していたアラファトのDNAから「説明のつかない高い濃度の」人工的に製造されたポロニウムが検出された。さらなる調査を行うには遺体を掘り起こして分析するほかはない。スーハさんはスイスの調査結果とフランスの病院のサンプル廃棄をもとにフランス当局に告訴状を提出し、これを受けて、フランスの検察は8月に殺人事件として遺体の掘り起こしを決めた、という記事だ。 その記事を読んで私は2012年12月2日のメルマガ第893号「アラファトを蘇らせる妻の執念」で書いた。 これは壮大な歴史のロマンだ。果たして真実は究明されるのかと。 それからほぼ一年がたつ。 すっかり忘れていたアラファト検視問題がいま私の中に蘇った。 検視作業は今どうなっているのだろうか。 春名幹男氏が日刊ゲンダイで言及したランセット誌の記事を、世界はどう報じているのだろう。 日本の大手メディアがそれを取り上げる日が来るのか。 なによりも、アラファトの毒殺死がパレスチナ人民の心に火をつけ、パレスチナ問題が再び世界を騒がせることになるのか。 あたかもパレスチナ問題は矛盾を抱えたまま国際政治の中で抹殺されようとしている。 寝た子を起こすようなことがあっては大変だ。 米国やイスラエルはアラファト毒殺についてはすべてを否定するだろう。 それでも真実はただひとつである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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