□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月24日第790号 ■ ============================================================= イスラム過激派のテロにおののくロシアと中国 ============================================================= シリア内戦が国連の機能不全で正しく解決されず、その結果アサド政権の人権蹂躙が見逃されるようになった時、私は予言した。テロはますます拡散していうだろうと。 そのとおりになりつつある。 至るところでテロのニュースが報じられている。 その中でも私が注目したのが中国とロシアに対するテロの発生である。 ほとんど注目されていないが10月1日の朝日新聞が一段の小さな見出しで新華社通信を引用して次のように報道していた。 ダマスカスで9月30日、反政府勢力が発射した迫撃砲が在シリア中国大使館の敷地内に着弾したと。 中国外務省は同日、「強烈な非難」を表明したと。 これが意図的なものか誤爆なのかは不明である。 しかし中国がテロとの戦いに舵を切ったことは間違いない。 もっとはっきりしているのがロシアだ。 10月21日にロシアで起きた自爆テロはイスラム過激派の犯行であると報道されている。 イスラム過激派のテロはもちろんその理由は様々だ。 しかし共通している事はイスラム教に対する国際社会の差別と弾圧という不正義だ。 おりからサウジアラビアが国連の二重基準に反発して非常任理事国を辞退する前代未聞の事が起きた。 それは国連に対する反発と言うより、イラクとの宥和政策を見せ始めた米国に対する反発だとする見方がある。 スンニ派のサウジ王国を脅かすシーア派こそがサウジ王国の最大の敵であるというエゴから来る反発だというわけだ。 しかしサウジの反発はそれだけではない。 メッカを擁するサウジはイスラムの守護国でもある。 イスラムへの差別と弾圧を繰り返す米国に、みずからの王国を守ってもらうために従属せざるを得ない矛盾にサウジは苦しんでいるのだ。 中東で繰り返される不正義は米国の仕業だと相場は決まっていた。 しかし今度のシリア内戦で中国やロシアもまた自らの覇権主義のために中東の不正義に加担していることが明らかになった。 中東の不正義の最大の問題はパレスチナ問題だ。 そしてそのパレスチナ問題の不正義は国際社会の関心の外に置かれまま悪化の一途を辿っている。 テロはなくならない。 もはや米国だけでなく、中国もロシアもテロの脅威に怯えることになる。 それが近未来の国際政治の最大の関心事だ。 テロとの戦いこそが近未来の覇権国家の共通の敵である。 米国と中国やロシアがお互いに戦う余裕はない。 むしろお互いが協力してテロと戦う事が優先されるのだ。 そんな事もわからずに、中国包囲網のために米国との同盟関係を強化しようとしているのが安倍政権だ。 そうして米国のテロとの戦いに加担して、巻き込まれようとしているのが安倍政権だ。 大きな失敗をおかすことになる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加