□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年10月18日第776号 ■ ============================================================= 安倍首相の靖国参拝見送りを台風のせいにした読売新聞 ============================================================= やはり安倍首相は秋の例大祭でさえも靖国神社を参拝しなかった。 というよりも日中、日韓関係のさらなる悪化や、対米配慮から参拝出来なかったのだ。 これは何も私の勝手な意見ではない。 きょう10月18日に日経新聞が明確にこう書いている。 「(安倍首相が)参拝しないのは、中韓との決定的な対立を避けるとともに、中韓との関係悪化を望まない米国に配慮するという外交判断があったのは明らかだ」と。 安倍首相の支持基盤である保守層にとって秋の例大祭に安倍首相が靖国神社に参拝するかどうかは大問題だった。 安倍首相の応援団である櫻井よしこ氏などは、発売中の週刊新潮10月24日号に「首相は今こそ靖国参拝を」と題して、現下の国際情勢を分析すれば、参拝すべきときはいまを措いてない、と書いて安倍首相の参拝を求めている。 内閣参与の飯島勲氏に至っては、別のところで、今回参拝出来なければ、安倍首相はもはやこれからも出来ないということだ、とまで書いて秋の例大祭時の参拝を安倍首相に強く求めていた。 それでも安倍首相は参拝を断念したのだ。 これで決まりだ。それが安倍首相の決断なのだ。 そして毎日新聞などはきょうの社説で「参拝見送りは妥当だ」と書いてこれを歓迎している。 「妥当」な社説だ。 ところが保守・右翼の新聞は往生際が悪い。 産経新聞は、例大祭は10月20日まである、安倍首相は例大祭期間中も含め、慎重に参拝時期を探っているのだ、などと次のように未練がましく書いている。 「中韓には対日関係改善に向けた動きは特段に見られない上、年内に首脳同士が顔を合わせる機会もなさそうだ。東アジア地域の緊張が高まるのを嫌う米国も、シリアの化学兵器使用問題や国内の債務上限引き上げ問題などで靖国どころではない。各種世論調査では、首相の靖国参拝を望む声の方が多数派だ。例大祭期間はまだ3日間ある。最後は(安倍)首相の腹一つ』。第一次政権時代からの宿題を果たすにはいい頃合いだろう」と。 さすがに読売新聞はここまで書いてはいない。 しかし読売新聞は、安倍首相が靖国神社参拝を見送った理由を次のように台風のせいにしている。 「・・・(安倍)首相が今回も真榊奉納で対応することを決断したのは、台風で各地に大きな被害が出た16日の事だ・・・台風被害が大きく、その対応にあたる必要性が出てきたことも影響した・・・」 これには笑ってしまった。 どこからこのようなロジックがうまれてくるのか。 それとも安倍側近がそんな情報を流しているというのか。 しかしこんなことで靖国参拝を求める保守・右翼の安倍支持者を納得させられると思っているのだろうか。 コケにされても安倍首相を信じ続ける産経新聞のほうが愚直なだけまだマシだ(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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